感染の令和―またはあらかじめ失われた日本へ

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感染の令和―またはあらかじめ失われた日本へ

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  • サイズ 46判/ページ数 530p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584139806
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

土壇場ですべてが許される!
政治・外交・経済・社会・思想・コロナ
時代の全貌、ここにあり。

衰退・没落の色を日増しに強める令和日本。
「かつては繁栄を謳歌したのに、なぜこうなったのか?」と疑問に思う人も多いはず。
だが戦後日本は、もともと失敗を運命づけられていた。往年の成功は、それがたまたま抑え込まれていた結果にすぎなかったのだ!
七十年以上前から、われわれは「滅び」に感染していたのである。コロナ禍のもと、この病は「現実の否認と解体」という形を取るにいたった……
時代の全貌をつかみ、現実を再建せよ。本書は復活への道を示す「知の黙示録」だ。

「美しい調和という「令和」本来の意味とは裏腹に、日本は濃霧に包まれている。
コロナウイルス以前に、日本人の精神が何かに感染しているのではないか?
鬼才、佐藤健志氏がタブーを破り、戦後を呪縛する神話を解いて、
われわれを現実発見へと導く。」 ---堀茂樹氏(慶応義塾大学名誉教授)、激賞!!

(目次・章見出し)
プロローグ 令和は全てが許される
第一部 平成までを総括する
第二部 黄昏の現地妻国家
第三部 崩れゆく経済と社会
第四部 世界観をめぐる逆説
第五部 パンデミックと国の行く末

内容説明

衰退・没落の色を日増しに強める令和日本。「かつては繁栄を謳歌したのに、なぜこうなったのか?」と疑問に思う人も多いはず。だが戦後日本は、もともと失敗を運命づけられていた。往年の成功は、それがたまたま抑え込まれていた結果にすぎなかったのだ!七十年以上前から、われわれは「滅び」に感染していたのである。コロナ禍のもと、この病は「現実の否認と解体」という形を取るにいたった…時代の全貌をつかみ、現実を再建せよ。本書は復活への道を示す「知の黙示録」だ。

目次

プロローグ 令和はすべてが許される
第1部 平成までを総括する(平成とボヘミアン・ラプソディ;手違いで繁栄した戦後日本 ほか)
第2部 黄昏の現地妻国家(ナショナリズムと突然変異;日米貿易交渉の真実 ほか)
第3部 崩れゆく経済と社会(戦後史最後の政治的選択;消費増税と「日本の自殺」 ほか)
第4部 世界観をめぐる逆説(ポピュリズム・オブ・ザ・デッド;二〇一〇年代末、世界はみな疲れている ほか)
第5部 パンデミックと国の行く末(予言された疫病の記録;パンデミックは愛の行為 ほか)

著者等紹介

佐藤健志[サトウケンジ]
1966年、東京生まれ。評論家・作家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で、文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。1990年、最初の単行本となる小説『チングー・韓国の友人』(新潮社)を刊行した。2019年以来、経営科学出版よりオンライン講座を配信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ryosuke Kojika

7
ここ最近の著者の集大成か。かなり面白かった。隠喩を掬い取らせたら天下一品かと。戦前、戦後を俯瞰して捉える視線は最高峰だと思う。「コロナ」はそもそも負け戦。勝とうとする時点で歯車が狂いだす。自然に対する近代科学の限界。かとて、科学を放棄するわけにはいかないわけで。そこで筋をいかに通すか。そもそも最初の認識を間違えれば、その後の物語は場当たり的に。そこら辺がスッキリと筋の通ったものにしないと。王道が王道たる所以。筋の通らない王道ってないような。近代を相対化していきたい。2022/02/13

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