死と向き合う言葉―先賢たちの死生観に学ぶ

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  • サイズ 46判/ページ数 212p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584139769
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

悔いなく死ぬためには、
死をどう考えればよいのか?

「死とは何か」
あの哲学者や思想家、宗教家や文学者は死をどう考えてきたのか。
今こそ「死に方」と「生き方」を先賢たちの死生観から学ぶ。
当代一の知識人と文学者が、古今東西の名著を紐解き、死の本質を語り尽くした書。

「呉智英先生は、語りに語ってくださった。まるで、思いついたことは全て今ここで言っておきたいのだというように。その中には、ここで呉先生が語らなければ、もしかしたら永遠に忘れ去られてしまうかもしれないというようなレアな話もある。だから、読者の中には、死の議論の筋道を見失う方や、これではまるで読書案内本のようだと感じる方もおられるに違いない。でもそれこそが、最終章で私たちの考察が辿り着いたことなのである。生きて死を見つめ続ける力を支えるのも言葉、死んでしまうという有限性の克服となるのも言葉であった。この本は呉先生が、末期の言葉のように、遺言のように、辞世の句のようにして語られた言葉を記したものである。
 そしてそれは、先生と私が互いに老いを実感するようになったから、今後の生き方と死に方をじっくり語り合ってみようという企画が立ちあがった頃には、全く予想もできなかった事態へと世界が変容し、否応なく、より鋭利な思考へと向わざるを得ない差し迫った死の議論となったのである。」(「あとがき--遺される言葉 加藤博子」より抜粋)

まえがき 死、この不条理なもの 呉智英
第一章 「死への問い」を問う
第二章 物語で描かれる死
第三章 死後に継ぐもの
第四章 捨身
第五章 霊魂のつらなり
あとがき--遺される言葉 加藤博子

【先賢たちの死生観】
カミュ、サン=テグジュペリ、ミヒャエル・エンデ、ニーチェ、ドストエフスキー、釈迦、孔子、荘子、イエス、平塚らいてう、宮澤賢治、ユヴァル・ノア・ハラリ、柳田國男、ノヴァーリス、小泉八雲、上田秋成、折口信夫、深沢七郎、ハイデガー、三島由紀夫、手塚治虫、水木しげる、宮崎駿、江藤淳、西部邁、ポー、大竹晋、岡崎次郎、本居宣長、荻生徂徠、沖田×華、カズオ・イシグロ、木下恵介、ゲーテ、小林秀雄、シェリー・ケーガン、親鸞、シュタイナー、平敦盛、高山彦九郎、谷川健一、谷崎潤一郎、つげ義春、橋田壽賀子、福沢諭吉、プレスリー、フランクル、法然、正宗白鳥、マルクス、ヤスパース、山折哲雄、ユング、オスカー・ワイルド、ビアズリーetc.

内容説明

悔いなく死ぬためには、どうすればよいのか?今こそ死を語り尽くす。

目次

まえがき 死、この不条理なもの
第1章 「死への問い」を問う
第2章 物語で描かれる死
第3章 死後に継ぐもの
第4章 捨身
第5章 霊魂のつらなり
あとがき 遺される言葉

著者等紹介

呉智英[クレトモフサ]
ごちえい。評論家。1946年生まれ。愛知県出身。早稲田大学法学部卒業。評論の対象は、社会、文化、言葉、マンガなど。日本マンガ学会発足時から十四年間理事を務めた(そのうち会長を四期)。東京理科大学、愛知県立大学などで非常勤講師を務めた

加藤博子[カトウヒロコ]
文学者。1958年生まれ。新潟県出身。文学博士(名古屋大学)。専門はドイツ・ロマン派の思想。大学教員を経て、現在は幾つかの大学で非常勤講師として、美学、文学を教えている。また各地のカルチャーセンターで哲学講座を開催し、特に高齢の方々に、さまざまな想いを言葉にする快感を伝えている。閉じられた空間で、くつろいで気持ちを解きほぐすことのできる、「こころの温泉」として人気が高い。さらに最近は「知の訪問介護」と称して各家庭や御近所に出向き、文学や歴史、哲学などを講じて、日常を離れた会話の楽しさを提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

141
死を不条理で捉えることが主題。評論家呉智英さんと文学者加藤博子さんの対談本。古代ギリシャ哲学、儒教、宗教から展望する死生観。カミュ、サン=テグジュペリ、エンデ文学から考察する人生の価値と幸福。これらを、ニーチェとドフトエスキーを起点に、キリスト教、原始仏教、日本仏教、日本土着信仰に重ねるながら議論を深め、終盤自殺における自己犠牲から死を考察。死は個人のものとする現代。しかし否応なく突きつけられる自己の一回性、非代替性、非再現性は、古来理論化した生と死の不条理な連続性からの死の理解に回帰できると提案するか。2021/04/14

kokada_jnet

46
呉智英が、いままでの本においてあまり記していなかった、死にまつわる話題を。名古屋での弟子筋にあたる文学・哲学研究者と語りあう対談本。あまり知らない話ばかりで、非常に新鮮な本であったが。深沢七郎の「反知識人性」がフェイクではないかと谷川健一が見抜いた(?)という話は、またも、その話ですかと思ってしまった…。2021/08/17

smatsu

6
基本的には呉先生のファンが読むような本で、深みのある読み物ではない。けっこうお年を召されたということもあって敢えてこういうテーマにしたのだろうか?呉先生の得意な所はやはり大衆社会批判やその中での知識人の在り方、生き様みたいな話であって、死というような個人的実存的な側面の強いテーマはどちらかというと苦手なのではないだろうか。「未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らん」と。完全自殺マニュアルへの批判を書いていたエッセイ(『犬儒派だもの』所収)は昔読んだけど呉先生独特のキレと味わいがあって名文だったと思う。2023/01/03

Go Extreme

4
この不条理なもの 呉智英 「死への問い」を問う:認知革命と死の恐怖 人間の有限性 平塚らいてうの悟り体験 悟りとは何か 自殺幇助の是非 物語で描かれる死:カミュ サン=テグジュペリ ミヒャエル・エンデ ファンタジーをどう支えるか 死後に継ぐもの:ニューチェとドストエフスキー 永劫回帰 死に者の物語 安楽死の問題 イザナギ・イザナミの話 上田秋成 小泉八雲 柳田國男 有限性の克服 宮澤賢治 捨身 霊魂のつらなり:折口信夫 熊谷直美と平敦盛 深沢七郎 コロナ禍に 遺される言葉2021/04/25

世界神経症

2
浅学菲才の小生でも面白く読めた。特に四章「捨身」以降の民俗学的な生死にまつわる話が面白い。前章の近代小説や社会問題に若干飽き飽きしだすところに、突如そうした話題が密度高く投入されるので、これが清涼剤的に作用して気持ちがいい。 強いて気になることを言えば、この呉という人はどこか剽軽なところがあって、その顕著な例としてゲイのことを「モ~ホ」と呼んだりする箇所が後半頻出する。そういう「健全な」性格が本書全体の判りやすさ、噛み砕かれた感じを生みだしているのなら、ちょっと悔しいな。2022/06/23

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