内容説明
氷上のパートナーから人生のパートナーへ。ロシアのスポーツ・エリートの二人は、思春期に芽生えた愛を育み2度目のオリンピックでも金メダルに輝く―。幸せすぎたペアを待ち受けていた運命とは。
目次
子供時代
学校にて
セルゲイとの出会い
ズークコーチとの一年
小さな変化
聖夜の願い
カルガリー・オリンピック
変化の時
恋に落ちて
パリにて〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちか
3
この本が出版された時に読んで以来の再読。思い入れが強すぎる2人なので、読んでいると感情に訴えるものが大き過ぎる。しかし、この本の著者は英語から翻訳したにしても、ロシア語の単語、ロシア人の名前などをロシア関係者にチェックしてもらっていたら、こんなに酷い訳にはならなかったのでは。セリオファ→セリョージャ、おじいさん→ジェードシカ、おばあさん→バーブシカなどなど。ツェスカもチェスカじゃないし。その部分は本当に残念過ぎる。また、英語版にはもっとたくさんの写真があったが、日本語版は巻頭に少しあるだけ。残念。2015/09/19
しまこ
3
ロシアの伝説的なペア、ゴルデーワ・グリンコフ組のゴルデーワによる回想録。ゴルデーワがまだ若く記憶も新しいだけあって、記述が詳細で面白い。ソ連に生まれた少女がフィギュアスケートを始めて、将来の結婚相手となるグリンコフと出会う。トップアスリートというには幼く繊細な当時のゴルデーワが、ロシアのスポーツエリートとして歩んだ半生。青春記、フィギュアスケート裏話、ロシア事情話としても読める。2012/11/12
Kumiko Kinefuchi
2
2度の五輪で優勝した伝説のペア・スケーター、ゴルデーワ&グリンコフの誕生と歩み、栄光、そして突然の悲劇を、エカテリーナ・ゴルデーワが記した。トップスケーターへの栄光への軌跡、少女から女性への成長記、とりわけパートナーのセルゲイとの関係が本物の恋、そして結婚へと変化していくくだりは、ファンにはたまらない一冊。才能ある選手を見出しペアとして育成していた80年代当時のフィギュアスケート黄金期ソ連のスケーターを取り巻く社会情勢、その後の社会主義崩壊時期の様子も興味深い。
shiho
2
最初訳が読みづらかったけど途中から慣れました。結末を知っているだけに幸せな描写が切なかったりはしたけど、素敵な作品でした。2012/04/26
月華
1
図書館 著者の率直な思いが書かれた本だと思いました。いかにお互いを大切にしていたパートナーだったのか、伝わってきました。2011/06/04