内容説明
安価な労働力ゆえの「世界の工場」の時代は終わった。いまや中国は、驚異の経済成長に裏打ちされた「巨大な消費市場」としての姿を現しつつある。しかし対中ビジネスは茨の道。「互いを信用しないこと」を前提とするビジネス文化、「海賊車」まで大量に横行するコピー商法などなど…。未来に向けた輝ける光と、底知れぬ深い闇。中国“ジャングル市場”の実像を上海から報告する。
目次
第1章 中国は巨大なグローバル市場
第2章 様変わりした日中間の時空
第3章 日系企業を脅かすライバルたち
第4章 中国ジャングル市場の恐ろしさ
第5章 驚くべき弱肉強食の世界
第6章 裏切りのビジネス
第7章 中国政治の暗い影
第8章 不確実性の世界
著者等紹介
信太謙三[シダケンゾウ]
1948年静岡県生まれ。早稲田大学第一文学部中国文学科卒業。73年時事通信社入社。外信部、香港特派員などを経て、88~93年、95~98年の2度にわたり北京特派員、90年より北京支局長。98~2000年早大非常勤講師、本社解説委員。2000年より上海支局長を務めている。すぐれた中国報道で1996年度ボーン・上田国際記者賞を受賞
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