内容説明
人首蛇身の神か、あるいは龍トーテムか、錯綜した伏羲神話の糸を解きほぐした「伏羲考」をはじめ、龍と鳳、神女伝説、感生説話など、豊饒な中国神話の世界を、人類学、民俗学、言語学などを駆使しながら、詩人の鋭い感性でわれわれに示してくれる好著。
目次
伏羲考(人首蛇身像から龍とトーテムまで;戦争と洪水;漢苗の種族関係;伏羲と葫蘆)
龍鳳
姜〓履大人跡考
高唐神女伝説の分析(候人詩釈義;候人詩と高唐賦;釈〓;虹と美人;曹、衛、および楚;高唐と高陽;高唐の神女と塗山氏;雲夢と桑林;高唐神女伝説の分析補記)
説魚(隠語とは何か;魚;打魚、釣魚;魚を烹る 魚を吃う;魚を食う鳥獣;起源を探る)