内容説明
“遊撃隊国家”北朝鮮と、そのリーダー金日成は、いかにして形成されたか。生立ち~抗日戦争期を中心に、神話化のベールを越えて解明、中ソの新資料も駆使した決定版。
目次
序 資料と研究について
1 在満朝鮮民族運動の危機と若き金日成
2 満州抗日戦争のはじまり
3 金日成と抗日聯軍第1路軍
4 崔庸健・金策と抗聯第2・3路軍
5 満州抗日戦争の終わり
6 東北抗日聯軍教導旅辺外野営
7 金日成の戦友たち―北朝鮮史における満州派
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
6
金日成の生い立ちから満州での抗日パルチザン闘争への過程を、当時の日本の公安機関の記録や北朝鮮の関係者の回顧録等膨大な資料に当って検証。現在北朝鮮で行われた金日成の神話化の過程も、戦後に出た様々な文献の記述の変化に読み取れる。20年代は朝鮮人同士の内部抗争、満州事変以後の30年代は抗日闘争が本格化するが、中国やコミンテルン(ソ連)の思惑に翻弄され、日本の工作で疑心暗鬼になり又もや朝鮮人で粛清し合う。30年代後半にはそんな悪条件の中、金日成が若手指揮官として頭角を現していき、この時の闘争が後の権力の礎となった2017/07/11
山中鉄平
1
金日成の文字に惹かれて手に取ってみた。満州抗日戦争における彼の行動を膨大な史料から客観的に詳述しようとしているようだ。私には歯が立たなかったので機会があれば今度はもっと易しい読み物を読んでみたい。2025/04/09
ユーキー・ノウェイン
1
題名の通り金日成と満州抗日戦争当時の状況が書かれている 金日成の生まれと経歴、至った経緯に始まり、 20年代当時は派閥争いがあり中々まとまりが付かず、 中国との共産主義連邦化や、独立した共産主義の国家としての朝鮮、また朝鮮の独立 と様々に分かれていた 30年代では独立の手段として、ゲリラ戦と宣伝工作を中心に行い、 36年からは金日成は指揮官としての才能が現れ、部下から慕われていた また本書では北朝鮮本国の宣伝と、中国、韓国、ロシア(ソ連)からの視点での検証され分かり易い2013/05/13
箱
0
★★2012/01/24
-
- 電子書籍
- 悪役令嬢に転生したら敵国密偵に求婚され…
-
- 電子書籍
- 一瞬で治療していたのに役立たずと追放さ…
-
- 電子書籍
- ヒトデとクモヒトデ 謎の☆形動物 岩波…
-
- 電子書籍
- あかちゃん研究からうまれた絵本 かお …
-
- 電子書籍
- ジュリスト2014年2月号 ジュリスト