岩波科学ライブラリー<br> ヒトデとクモヒトデ 謎の☆形動物

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岩波科学ライブラリー
ヒトデとクモヒトデ 謎の☆形動物

  • 著者名:藤田敏彦
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 岩波書店(2022/12発売)
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  • ISBN:9784000297134
  • NDC分類:484.9

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内容説明

海辺の生きものの代表格,ヒトデ.深海の覇者なのに,忘れられがちなクモヒトデ.共通項は,そう,「☆形」! なんなの,あの形? ひっくり返ったらどうする? あの体で子育てもするの……!? ☆の体で生きるとは,どういうことなのか.あの形はどこからきたのか.海の☆たちのディープな世界に,いざ,ずぶずぶとはまろう.

目次

あんなヒトデ,こんなクモヒトデ――ヒトデとクモヒトデ写真館
磯のヒトデとクモヒトデに会いにいく
1 海の☆の正体――真の姿を知っていますか
海の☆たち
星とキュウリとハリネズミ
ヒトデのからだ
クモヒトデのからだ
外骨格? 内骨格?
キャッチ結合組織
ヒトデとクモヒトデの「目」
カラフルな☆たち
発光するクモヒトデ
2 歩いて,潜って,でんぐり返し――動きまわるたち
ヒトデの歩き方――じわじわと歩く
クモヒトデの歩き方――しなやかに,すばしこく
泳ぐクモヒトデ
ずぶずぶと潜る
ヒトデの反転運動
〈COFFEE BREAK〉クラゲにヒッチハイク
3 食べるためのあの手この手――☆たちの食事
大きな胃を口から出して
ヒトデvs.二枚貝
待ち伏せヒトデ
長い腕でキャッチ
堆積物を食べてマンプク
基本は雑食――なんでも屋のクモヒトデ
泥に潜って腕だけ出して
樹上生活のクモヒトデ
腕のループと大玉送り
集団で「狩り」
〈COFFEE BREAK〉潮に合わせて腕を振るクモヒトデ
4 たちの子育て――知られざる一生
放卵と放精,ヒトデの場合
クモヒトデの場合
難しい発生実験
イトマキヒトデが☆になるまで
イーゼルをへて☆になる
リレー方式で遠くへ
胃の中で子育て,背負って子育て
保育室になるヒトデ
胎生!?のクモヒトデ
ベビーシッターになる? クモヒトデ
分身の術
腕一本から再生
闇につつまれた一生
〈COFFEE BREAK〉☆をとりまく仲間(!?)たち
5 ☆形の謎
唯一の☆形動物
放射相称という形
5にひそむ謎
どっちが前,どっちが後ろ
左右相称から放射相称が「生えてくる」
☆が☆になるまで
☆たちのきた道
〈COFFEE BREAK〉☆でもまんまる! のヒトデ
6 ヒトとヒトデとクモヒトデ
サンゴ礁を食い荒らすオニヒトデ
オニヒトデの毒針
移入ヒトデ問題
ヒトデでパンデミック
食用は要注意!
もっと使えないクモヒトデ
☆のお土産
〈付録〉さらにマニアックな読者のための巻末解説
幻のシャリンヒトデ
ヒトデの名前
クモヒトデの名前
叉棘のはなし――西洋バサミと和バサミと……
クモヒトデに年輪?
あとがき
写真出典
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

34
2022年刊。ヒトデ、ウニ、ナマコなど、⭐︎形(五放射相称)の体を持つのは棘皮動物門だけ。世界に約七千種。馴染みがないため、写真や図が多い本書でもマニアックに思う。人間とあまりに違うので、イメージトレーニングになって面白い。貝やサンゴを捕食する時、大きな胃を体外に出して消化する。胃を出すってどんな感じなのか。貝が口を開けた時、やったーと思うのか。などと想像した。意外にも子ヒトデを産む種類がかなりある。その子ヒトデの写真が蜘蛛の子に負けない怖さ。水中でクモヒトデのダンスを見た時のショックを思い出した。2024/01/16

MASA123

12
このシリーズは好きです。クマムシはちょっとマニアックすぎたが、ヒトデは身近でよいですね。☆型の生物は、ヒトデ、クモヒトデ、ウニ、ナマコ、ウミユリの5類しかいない。たしかに、五角形の生物は少ないとおもったが、5種類だけなのです。食べられるのはウニとナマコ。カイメンのような有用な使いはない。ヒトデはサンゴを食い荒らしたり、二枚貝をこじあけて襲ったり、触れば毒があったり、悪役としてのパワーは絶大。本書では、移動方法、食事、繁殖について、詳しく解説されている。深い海の底を、多い尽くす、クモヒトデの写真は圧巻。 2022/10/10

海星梨

5
ヒートーデーが触りたいんですよ! ということでちょっと気分だけでも味わおうと貸出てきたら、磯にいけべば会えるのかと……。子育てとかの話がいちばん面白かったかも。やっぱり、ヒトデかわいい。論文も読みたいなーと。2023/03/05

左近

5
一昨年よりバードウォッチング誌の定期購読を始め、昨年は遂に鳥見へ出掛けた…と言っておいてナンだけど、実は、一番好きなのは水中生物で、今、最も興味があるのはヒトデ(ちなみに、陸上生物ではトンボ)。ウニもナマコもウミユリもヒトデの仲間で、星形構造の身体を持つという共通点は知っていたが、詳しいことはよくわからない。というわけで、本書を楽しく読了。カラー写真が豊富で実物がわかりやすいのも良かった。最近、注目を浴びる外来種問題。逆に日本の生物種が外国で悪影響を与えるケースを忘れてはいけない。アメリカにおける稲とか。2023/01/23

takao

4
ふむ2022/10/20

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