双葉文庫 北海道水滸伝

山平 重樹【著】

双葉社（1999/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 432p／高さ 15cm
• 商品コード 9784575506983
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

昭和２２年９月１０日。北海道津別町では前日から津別神社の秋祭りが始まっていた。その高市（たかまち）の香具師たちに対する戦勝国民と称する朝鮮人たちの挑発は、後に“津別事件”となる朝鮮人連盟とテキヤの抗争に。敗戦直後の動乱期から、昭和５５年に起きた北海道同行会の山口組に対する入道阻止の示威行動に至る、北海道ヤクザの伝説を語り継ぐ昭和裏面史。

目次

津別事件の章―戦後動乱の幕開け
雁来のバラの章―４８４（よんぱちよん）のブルース
ジャッキーの章―叛逆の魂
ライオンの章―北海道ヤクザ史を変えた男

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[さのかずや]

戦後から平成の始まりまでの北海道ヤクザの歴史と、その中で活躍した4人の話についてまとめた本。日本中が無法地帯だった戦後すぐから、北海道のヤクザ勢力ができあがり、北海道のヤクザが自力で北海道を守る体をなせなくなるまでの話が、たぶんいろんな誇張はあるのだろうが詳しくまとまっている。めちゃめちゃ面白い。やっぱり古き良きヤクザの世界は、お金より仁義がなによりも重要で、それが尊ばれる、というのは、ある意味現代のぼくら世代の仕事や人間関係にも似てるなあと思った。めちゃめちゃ参考になったし北海道のみんな読んでほしい。

2019/06/20