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出版社内容情報
太田省一[オオタ ショウイチ]
著・文・その他
内容説明
SMAP解散発表!平成日本最大の国民的アイドルグループはなぜそこに至ったのか!?「ジャニーズ流エンターテインメント」とは何か?考察を通じて真相に迫る「ジャニーズ論」の総決算。
目次
序章 ジャニーズという謎
第1章 ジャニーズの源流を探る(二つの“戦後”―美空ひばりから「ジャニーズ」へ;アメリカの影―野球からミュージカルへ;舞台かテレビか―「ジャニーズらしさ」の場所)
第2章 ジャニーズ流エンターテインメントの考察(YOUの哲学―ジャニーズ的人間論;「なんでもあり」の美学―ダンスからすべては始まる;和製エンターテインメントの夢―何が正統で、何が異端なのか)
第3章 ジャニーズと戦後日本(ジャニーズと高度経済成長―なぜ60年代に誕生したのか;80年代の復活とジレンマ―テレビに救われたジャニーズ;不安の時代を生き抜くために―平成日本社会とジャニーズ)
終章 ジャニーズと戦後日本の再起動
著者等紹介
太田省一[オオタショウイチ]
1960年生まれ。社会学者、文筆家。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビと戦後日本、お笑い、アイドル、ネット動画など、メディアと社会・文化の関係をテーマに執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりん
19
ジャニーさんは舞台やミュージカルをしたかった人なのね。テレビが台頭して、テレビに救われて、エンターテインメントも成功。SMAPが解散したことについてのジャニーさんの考えや内部事情は分からず、この騒動は時代の変わり目を感じさせる出来事だと結ばれている。2017/04/07
arisaka
3
直接本人に取材したわけではなく、雑誌等のインタビューからわかる範囲のジャニーズの歴史。米国でエンターテインメントに触れたジャニーが戦後来日し、エンターテインメントを志す。彼の基本は舞台だが、ジャニーズが売れたきっかけはテレビ。テレビを掌握しているメリーについては、ほとんど触れていないので、ジャニーズの正体に迫っているとは言えないのが、残念。2017/05/01
ねんまに
2
ジャニー喜多川という人物はテレビではその名をよく聞くものの、改めて考えると驚くほど僕らはその実態を知らない。そもそも芸名なのかハーフなのか?顔を思い浮かべられる人だって少ないだろう。だが、テレビ業界をあそこまで牛耳るに至った特異な人物であることは間違いなく、その足跡を切り取ったこの本はなかなか興味深かった。2019/03/19
ecuas
0
ジャニーズは一括りに評されることが多い印象だが、改めて振り返ると歌とダンスという本業に拘らず様々な活動をしていることに気づく。それはジャニー喜多川氏の自主性を尊重することが成長にも繋がるという考えがあるから。ユー、やっちゃいなよ、はありあわせのものを使って新しいものを生み出すブリコラージュからの発想、そうして生み出された鮮やかなものがジャンルを広げファンを惹きつける。今後の広がりにも期待。ダンスを取り入れたきっかけは、戦後の日本は男性のダンスが受け入れられる土壌でなく逆にチャンスだったからとのこと、驚き。2022/12/04