内容説明
著者が刑事として取調室の現場に長年携わった経験のなかから、激しい心理戦を繰り広げた実例を紹介。人間の奥深い心の内を読み解くテクニックを伝えていく。
目次
序章 「落とし」とは、対人関係を良好にする「技術」である(被疑者の心の扉を開ける鍵はわずか;被疑者自らに、鍵を開けさせる ほか)
第1章 まずは、「小さなイエス」からはじめてみる(「落とし」のスタートは、犯行現場から;署に連行された瞬間から、被疑者は頭を切り替える ほか)
第2章 相手の本性は、動作や服装で見破る(ウソの供述を見破るには、性格を見抜くことから;目は口ほどにものを言う ほか)
第3章 「同意」を利用して、駆け引きを有利に運ぶ(相手の「言い分」をいかに転化させるか;取調室は安らぎの場 ほか)
第4章 「揺さぶり」をうまく使い、すべてを受け入れさせる(心の壁を決壊させる最終局面;「笹原流自白術」こそ落としの王道 ほか)
著者等紹介
北芝健[キタシバケン]
早稲田大学卒。元警視庁刑事。警視庁時代には殺人、強盗、詐欺、暴力犯、特殊犯罪等を手がけ、ロス市警、FBIなどとも交流する。警視総監賞、刑事部長賞、警務部長賞、署長賞など何度も受賞した。現在は犯罪学者として教壇に立つ。日本社会病理研究所主任研究員、助教授。『まるごし刑事』などの劇画原作、『ニッポン非合法地帯』『現代社会と非行のメカニズム』など、著作多数。テレビ番組のコメンテーターとしても活躍。伝統空手6段。修道館館長
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感想・レビュー
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bokassa_1er
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バトルなどでは、かなり役に立つ。ただし、フィールドがネットで、かつ相手が「オンナ」だと、「ナンパ」だと勘違いするのが出てくる危険があるケースがあったんで困った記憶があるw2012/04/20
真夏みのり
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結構おもしろかった。「へえー」という感じの本ではないでしょうか。天気の話からはじめると自供率が高いというのはおもしろいですね。YESの積み重ねがやはり心をひらくのですね。2011/04/14
きまま
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いろんなテクニックがあるもんです。取調室で黙秘を続けるというのは、大変な精神力を要することがよくわかります。この「落とし」のテクニックを、ビジネスに応用できたら、これはすごいですよ。2008/09/16