ミッドウェーの奇跡〈上〉 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562038749
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

日本海軍が真珠湾で見せた綿密な作戦計画、徹底した訓練、細心な機密保持が、わずか六ヵ月足らずの間にどうして消えうせたのか…。米国の著名な歴史学者が、戦後初めて公表する連合艦隊司令部当事者のインタビューと日米の資料を用いながら、海戦の経過、さらには勝敗を分けた真の要因を劇的に再現する。香り高い文体で綴るミッドウェー戦記の決定版。

目次

真珠湾の裏返し
新風の息吹き
ミッドウェーを攻略すべし
日本の上に戦慄が走った
鎧袖一触
予想された脅威
二兎を追うことを求められた
休息は全くなかった
ミッドウェーを持ちこたえられるか
将の中の将〔ほか〕

著者等紹介

プランゲ,ゴードン・W.[プランゲ,ゴードンW.][Prange,Gordon W.]
1910年米国アイオワ州に生まれる。アイオワ大学、ベルリン大学で学び、二十七歳の若さでメリーランド大学の歴史学正教授となり、1980年に死去するまでその職にあった。昭和20年から26年までGHQの戦史室長としてマッカーサー戦史の編集に当たり、その間、資料の収集やインタビューを精力的に行った

千早正隆[チハヤマサタカ]
明治43年(1910年)生まれ。昭和5年海軍兵学校卒業(第五十八期)。戦時中は戦艦式蔵高射長、第十一戦隊参謀を経て、昭和19年海軍大学校を卒業し、第四南遣艦隊参謀、ついで連合艦隊参謀として敗戦を迎えた。戦後は海軍省史実調査部部員ついでGHQ戦史室調査員として戦史の調査に当たり、プランゲの研究に協力した
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

C-biscuit

8
8月はこのような本を読む機会が増える。この本は、アメリカ側の視線で書かれているが、しっかりと分析された内容のようで、日本側の様子もしっかりと書かれている。タイトルが示す通り、ミッドウェー海戦がアメリカ側にとって奇跡のようなことであったことを示す本である。いずれ物量で負けることになるのであろうし、組織の硬直化が進んでいた日本に勝ち目はなかったのかもしれないが、この海戦までは連戦連勝であった。この瞬間にその場にいればアメリカ側の危機的な状況も、理解できる気もする。それにしても、当時のゼロ戦の性能はすごい。2015/08/26

飯田健雄

2
上下巻、あっという間に読了した。私の悪い癖で、訳本で感激したので、原書も購入してしまった。ミッドウェー海戦、戦術的失敗は、重巡洋艦「利根」の哨戒機の見逃し(敵機動部隊)と友永大尉の「ミッドウェー島・再攻撃」の電文、戦略的失敗は、ミッドウェー島占領と敵機動部隊壊滅という同時二つを狙ったこと。この戦略は虻蜂とらずにおわる。非常に内容の濃い本でした。約10年前に読んだ本。映画「ミッドウェー」も見ましたが、やはり、この本の迫力にはかないません。

冷やしたぬき蕎麦はじめました。

1
映画公開前読書。著書・翻訳者共に当時戦争に関わり、戦後のGHQで戦史調査員を務めたという二人なので貴重な本。膨大な調査に基づく本ですが、時系列に章立てして書いてあるけど、イマ一つ状況が掴みづらく、事実の箇条書きな印象。上巻はミッドウェー作戦開始までの日米双方の動き。現在は絶版本なので図書館で借りました。 2020/08/10

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