内容説明
新見政一提督の百六歳の篤実な生涯と国家存亡の岐路での勇気ある提言。没後二年、残された自伝と帰朝報告に、大井篤氏の絶筆を含む多くの証言が描く提督の魅力。
目次
第1部 自伝と遺稿
第2部 追想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayano
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「海軍反省会1〜11」を読む前の予備知識として。 新見中将についてはあまりにも知らなさすぎた、というのが正直なところだった。 エビデンスに基づいた報告や意見具申など今ならすごく評価される人だと思った。戦時はそうはいかなかったんだろうなと思う。 お顔立ちがどことなく米内光政大臣に似ている。追想を寄せている方が何人かいるので同じ逸話が登場することもあるけれどもお人柄が良くわかる構成になっている本。本人にとっても随行された方にとっても、クィーン・エリザベス号の一件は大きな出来事だったということはすごく伝わった。2019/10/19