出版社内容情報
「第2の予算」といわれる財政投融資は、開示が不十分なまま膨張を続けてきた。公共事業見直し、郵貯問題などとの関連で、近年注目を集める財投の全貌と、その経済的意味、内在する諸問題を、第一級の経済学者たちが明らかにする。
内容説明
政府による金融仲介の意義、実態、功罪を、理論・実証の両面から解き明かし、入口(資金吸収部門)・中間(資金運用部)・出口(運用対象機関)を網羅したシステム全体の再構築を提言。
目次
第1章 財政投融資制度の概観と問題の所在
第2章 政府金融活動の役割―理論的整理
第3章 財政投融資の入口と出口の役割とその将来
第4章 政府の金融活動の国際比較―住宅金融活動を中心にして
第5章 財政投融資の行財政面からの考察
第6章 財政投融資と社会資本整備
第7章 財政投融資の改革の方向
第8章 財政投融資制度の将来