帝国としての中国―覇権の論理と現実 (新版)

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帝国としての中国―覇権の論理と現実 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492212103
  • NDC分類 319.22
  • Cコード C3031

出版社内容情報

新たな国際秩序を目指す中国の論理を、文明史的視点から読み解く。安倍政権の安全保障ブレーンが説き明かす中国外交の本質。

安倍政権の安全保障ブレーンが説き明かす中国外交の本質。なぜ中国は膨張と分裂を繰り返してきたのか。日本を含めた新たな国際秩序を目指す中国外交と覇権の論理を、文明史的・地政学的視点から読み解く。

 かつて、「市場経済化で豊かになった中国は、いずれ民主化が進み独裁的な政治体制は徐々にではあれ清算されてゆくのではないか」、あるいは「経済大国として世界の有力なプレーヤーとなった中国は、国際社会の責任ある一員として、既存の国際秩序に自ら順応する国になってゆくだろう」といった中国の未来像が、日本のあちこちで語られていた。
 しかし、今、こうした中国の未来像に対し、「どうも、そうならないのではないか」、少なくとも「事はそう単純ではないようだ」「これは日本もうかうかしていられないのではないか」「では、一体どうすればいいのか」等々といった当惑や懐疑のムードに変わっている。こういう場合、よく欧米のジャーナリズムでは「チャイナ・オプティミズム」から「チャイナ・ペシミズム」への移行が始まったなどと評することがある。しかし、事はそう単純ではない。それは、単に、尖閣諸島をめぐる最近の日中衝突や習近平政権の誕生で中国の体制が逆に強権化し始めたこと、あるいは中国における環境問題や腐敗問題の実態がときが経つにつれ、いっそう悪化の兆しを見せていることなど、現象面に発する状況反応的な日本人の中国観の変遷と片づけられない、もっと深い次元の問題がかかわってくるように思われるのである。そこには、欧米諸国がまだ経験しておらず、韓国や東南アジア諸国ならついぞ経験することのない、日中間の深刻な「文明の衝突」といってもよい構造的な背景が横たわっているように思われるからである。(本書「新版へのまえがき」より抜粋)

第1章 中国とアングロ・サクソンとの対峙
第2章 「外に対する中」こそ「中国」の本質
第3章 中華秩序の膨張論理
第4章 「中華」と「周辺」との距離感覚
第5章 「アジア的粉飾」としての中華秩序
第6章 「アジア的本質」を映す中越関係
第7章 中越のアジア的平和の構造
第8章 極東のコックピット
第9章 北東アジアの「歴史的モザイク構造」
第10章 中朝「唇歯の関係」の本質
第11章 中華文明に対抗する「北方の壁」
第12章 中国は「西欧の衝撃」を超えられるか
第13章 現代中国が抱える「大いなる歴史の宿題」
第14章 21世紀の中国と世界、そして日本

【著者紹介】
中西 輝政(ナカニシ テルマサ)
京都大学名誉教授
中西輝政(なかにし てるまさ )
l947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。この間、本書のテーマであるインテリジェンスを研究。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学大学院教授(総合人間学部教授を兼任)等を経て、現在、京都大学名誉教授。情報史研究会理事長。
石橋湛山賞(l990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(l997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(2001年、2005年)受賞。
主な著書に、『アメリカ外交の魂』(集英社)、『日本の「覚悟」』(文藝春秋)、『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)、『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)、『帝国としての中国』(東洋経済新報社)、インテリジェンスの20世紀』(編著、千倉書房)等がある。

内容説明

東アジア文明史の広大な視野から解き明かす中国膨張の論理。日中冷戦の本質は「文明の衝突」問題である!

目次

中国とアングロ・サクソンとの対峙―香港返還以後のせめぎ合い
「外に対する中」こそ「中国」の本質
中華秩序の膨張論理
「中華」と「周辺」との距離感覚
「アジア的粉飾」としての中華秩序
「アジア的本質」を映す中越関係
中越のアジア的平和の構造
極東のコックピット―中朝関係の歴史構造
北東アジアの「歴史的モザイク構造」
中朝「唇歯の関係」の本質
中華文明に対抗する「北方の壁」
中国は「西欧の衝撃」を超えられるか
現代中国が抱える「大いなる歴史の宿題」
二一世紀の中国と世界、そして日本

著者等紹介

中西輝政[ナカニシテルマサ]
1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学大学院教授を経て、京都大学名誉教授。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(2001年、2005年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バルジ

2
中国の対外関係を長いタイムスパンで先行研究を引用しながら縦横無尽に語り尽くす。本書は「実証的」かと問われれば、頷くことは出来ない。しかし著者の表現を借りると「文明史的な構造」から描く対外関係史は実証研究とまた違った魅力がある。個人的に本書の一番の見どころは中国とベトナム・朝鮮との関係を論じた部分である。華夷秩序の中での微妙な差異を描き両国のその後の歴史的展開を予感させる記述は示唆に富む。広い視野から歴史を基に未来を思考する、そうした訓練にも本書は役立つ。2019/11/04

ykoro

1
期待して購入したが、著者の一般人向け著作に比べて、非常に理解しにくい。歴史に関する基礎知識が必要。しかし、それを差し引いても、全体的に表現が、如何にもにほんの論文ぽく、つまり、メッセージがなく、冗長で、徒然なるままに書かれており、失望した。2013/11/05

はろはろは

0
周辺国との歴史的経緯から国の本質を説く。良い2016/03/30

まっちゃん2

0
文体が固くて読みにくいのに閉口しながらも、3000年にわたる中華帝国の歴史の積み重ねによる特質を知ることができた。書かれたのが2004年ということで10年以上が経過。一部加筆したということですが、新たに別な本を書き下ろしたほうが良かったのではないでしょうか?2016/02/09

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