創元ライブラリ<br> 夜明けの睡魔―海外ミステリの新しい波

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夜明けの睡魔―海外ミステリの新しい波

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784488070281
  • Cコード C0193

出版社内容情報



瀬戸川猛資[セトガワタケシ]
著・文・その他

内容説明

さまざまなタイプの作品が陸続と出現し、昔の単純なジャンル区分では捌ききれなくなってきた海外ミステリ。“パラダイムの転換”は、推理小説の世界でも着実に進行しつつあるのだ。こういう混沌とした状況のなかで、本当に面白い作品を、独特の語り口で紹介しようと試みた俊英・瀬戸川猛資の代表的著作が、装いも新たに甦る。

目次

夜明けの睡魔(女王位継承争い―アガサ・クリスティーの後継者たち;詩人のアダム―P・D・ジェイムズ『ナイチンゲールの屍衣』ほか;悶絶する名探偵について―コリン・デクスター『ウッドストック行最終バス』ほか ほか)
昨日の睡魔―名作巡礼(ものさしの品定め;そんなに傑作ですか?―『Yの悲劇』;推理小説が好きだったお父さんのために―『赤い館の秘密』 ほか)
明日の睡魔(“狂気”なんて呼ばないで―ルース・レンデル『ロウフィールド館の惨劇』ほか;書物に凝る―ウィル・ハリス『殺人詩篇』ほか;エルモア・レナード―彼は何者でどこから来たか ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

109
海外ミステリで新しい波が押し寄せた20世紀後半、本格・ハードボイルド・サスペンス・スパイなど単純な分類に慣れていた読者は標識を見失いさまよっていた。そこへ現れた本書は新たな物差しを提示し、何でもありの状況を整理して方角を指し示した。乱歩以来のクラシックなミステリ観を疑っていなかった私も、名作古典以外の作品のユニークさ面白さを教えられ広い世界へ船出していった。数十年ぶりに読み返すと、今なお古さを感じさせない批評眼を感じる。これから多くのガイド本や評論が出てこようとも、時代を導いた書としての価値は永遠だろう。2022/05/22

マムみかん(*感想は風まかせ*)

19
タイトルが洒落ていて素敵ですね~! そのココロは、「夜明けまで睡魔を退散させてくれるほどおもしろい本」の読書案内。もともと1980年代前半に《ミステリマガジン》誌上に連載されていたものなので、30~40年前の作品や古典が中心です。だけど、今でもミステリの名作として読み継がれている作品も多いし、古本屋さん巡りをしてでも読んでみたい作品もありました。語り口も楽しいから、読み物としても面白いです☆2013/03/04

本木英朗

18
この本も今までに5回は読んでいる。今回が6回目くらいかな。しかしやはり、瀬戸川猛資である。ドイルから始まって、クリスティ、クイーン、ディクスン・カー、さらにロスマクやデクスター、ラウゼイ、モイーズ、ヒラリイ・ウォーなど英米作家がてんこ盛りである。中にはピーター・ディキンスンやデアンドリア、スティーブン・キング、ポアローとナルスジャックなどもいて、本当に面白いよねえ。この瀬戸川さんが99年に惜しくも逝ってしまったとは、本当に悲しい。法月綸太郎が書いている通りだ。ああ、本当になあ。2019/04/09

Kouro-hou

18
1980年代の海外モノ現代ミステリ評。後半からは古典ミステリの話も。著者の好みがはっきり出ているが評価は概ね公平。ルース・レンデルは面白いけど好みじゃないという辺りが納得できます。カーキチwとしてカーの楽しさ、世間一般で言われる密室トリックなんてのはカーの一部でしかない事を力説している部分も楽しい。「赤毛のレドメイン家」の乱歩の高評価に疑問を呈しつつも犯人像を再評価するところも良い。もっと長生きして2000年代のミステリについても語っていただきたかったと思います。2014/07/31

Tetchy

12
これは史上稀に見る大傑作評論・エッセイである。全てのミステリ評論家は本書をバイブルとして座右に置く事を義務付けるべきだ。入り込んでいきやすい文章と作品に対する着眼点の鋭さ。これは本書が13年前に書かれた事実を忘れさせてしまう。特にロス・マクドナルドは本格ミステリ作家であるだなんて提言は、昨今正にそのような再評価が成されている状況を鑑みるとその先見性に驚嘆そして戦慄を覚えたし、『赤毛のレドメイン家』の分析も、正に眼からウロコ物であった。享年51歳。改めて早過ぎる死だと痛感した。2009/04/14

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