内容説明
本書は、持続可能な開発を実現する方法を模索する。この方法としては、政府や企業の環境対策を中心としたり、日本のNGOを議論したりする研究が多いが、本書は、世界人口の80%を占める開発途上国の人々の視点にたって、従来、ほとんど注目されなかった社会開発と草の根の環境保全、すなわち現地住民、個人経営体、NGOなどが主体となる参加型の社会開発と環境保全を検討する。
目次
第1章 豊かさと人間環境
第2章 産業構造の変化
第3章 人口問題
第4章 農林漁業
第5章 個人経営体と地域コミュニティ
第6章 熱帯林の保全
第7章 再生可能エネルギーの開発
第8章 廃棄物対策
第9章 草の根援助の展開
著者等紹介
鳥飼行博[トリカイユキヒロ]
1959年水戸生まれ。1983年中央大学経済学部卒業。1988年東京大学大学院経済学研究科修了(経済学博士)。日本学術振興会特別研究員、東海大学講師、中央大学兼任講師を経て、1998‐99年タイ王国モンクット王工科大学農業技術学部客員研究員。現在、東海大学教養学部人間環境学科助教授
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