内容説明
「勝ち・負け」も「上流・下流」も関係なし!ミクシィ、2ちゃんねる、サッカー、ジャニーズ…「マイ・コミュニティ」にいれば幸せな人々の未来は。
目次
第1章 団塊ジュニア・社会を5分割するコミュニティのヒエラルキー(どのコミュニティに属するかで人生が決まる;僕たちは一体いつになったら、大人になれるのか)
第2章 非社会的団塊ジュニアを社会化する方法―オタク&非コミュニティ(オタクを社会化する方法;コミュニティからの脱落者をサルベージできるのか)
第3章 本当は階層化が大好き!!な日本人(グローバル・コミュニティが目指すもの;小泉政権が生み出したもの ほか)
第4章 マスコミのためのシステム改革講座(本当に必要なことを伝えないためのメディア;「日本列島総ベタ化」の仕掛け人?テレビはどうなってしまったのか)
第5章 団塊ジュニアが『DEATH NOTE』の「L」的エリートとなるために必要な覚醒術(真のエリートとは何か?;サブカルチャーで待望される強いエリートより、弱いエリートを目指せ)
著者等紹介
速水由紀子[ハヤミユキコ]
新聞社の専属記者を経て、フリージャーナリストになる。『AERA』などの雑誌や単行本の執筆、若者の意識や子供の問題、夫婦・家族・セクシュアリティなど、激変する社会を、綿密な取材を基にしたルポで描写・分析している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nabebe
2
誰にでも読みやすいようにアニメ・若者用語とか使って工夫してるけど逆に読みにくくて、結局何を言いたいのかよくわからなかった。とりあえず”グローバルコミュニティ”と”ローカルコミュニティ”の分断が進んでて両者が歩み寄れなくなってるみたいな感じは伝わった。よくきく格差論の話である。ホリエモンのようにローコミュからグロコミュへ移ろうとする人(個人主義、拝金への追及)は周りが見えてないとか。真のエリートは自分の所属しないコミュニティも見えてる人だとか。あと、下流という用語をネタ化すると真の下流が見えなくなるとか。2019/05/26
ナルボンド
1
つながりを最高価値基準にするローカルコミュニティと、エリート層たるグローバルコミュニティに分断されていく、という話。だがどうにも脱線が多いというか、なぜ唐突にマスメディアの姿勢批判がでてくるのがいまいちよくわからないが、「政権がメディアを支配しているのではない、政権の投げるエサに、メディアが飛びついてるだけ」という意見は、なるほどとは思った2021/03/06
T-山岡
1
再読。あまり専門性の高い内容ではなかったが、全体として日本における格差の拡大(=コミュニティの分断と固定化)を憂い、コミュニティ間の流動性の担保やノブレス・オブリージュの重要性を示唆していた部分は、(師である)宮台真司氏への近さを感じた。しかし結構な頻度でcharlie(鈴木謙介氏)の文章が差し挟まれるにもかかわらず速水由紀子氏だけクレジットされてるのはどうなん。。。2016/10/26
うちこ
0
日本人のローカリズムは「変えないこと」「つながること」の方向に働き、それを善となす、というのは同感。2009/06/15
のろろ
0
2006年に書かれた本。当時主流であったSNSのmixiやグリーに加え、現在ではTwitterの流行により、作者の主張する『ローカル・コミュニティー』の役割が、ますます身近になっていると感じる。さておき、文中に『Death Note』の分析が出てくるが、物語の核心部分のネタバレがあり(主題と繋がりのない部分なのでネタバレする必要もないと思うのだが)この点だけは、不意打ちを食らった読者として、残念でならない。2012/01/31
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