内容説明
路上からの東京論。街を歩きまわり、古い建物や変わった建物を発見し、調査する“東京建築探偵団”の主唱者による建築をめぐる不思議な話、面白い話の発掘記。楽しく読みすすむうちに、東京という稀有の都市の姿が鮮やかにみえてくる。
目次
正しい建築探偵のやり方―今和次郎のフルコース
犬も歩けば…―看板建築
街角にダダイズムが立っていた―東洋キネマ
全長335メートルの秘境―東京駅
皇居が見つかった―皇居前広場
ネクラのマッカーサー―横浜ニューグランドHと第一生命館
病院は流血と笑いの図像だらけ―聖路加国際病院
西洋館は国電歩いて3分―鏡子の家
東京を私造したかった人の伝―兜町と田園調布
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moonanddai
7
同じ年に上梓されている「建築探偵術入門(文春文庫ビジュアル版)」の姉妹編。東洋キネマや東京駅といった建物のみならず、「皇居」の不思議、田園調布の「思想的(?)」背景などなど、幅広く(そしてユーモアを交え)触れられています。これらの本が出されたのは1986(昭和61)年。先日、日本橋あたりというか兜町当たりをぶらつきましたが、すでに取り壊されている建物もありましたが、雰囲気は感じられました。残念ながら東京在住ではありませんので、そう度々はぶらつけませんが、復元なった東京駅の「探検」はしてみたいものです。2017/07/30