感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eche
5
『ギルガメシュ叙事詩』と検索すると、恐らくトップでヒットするのが本書の著者が記したものだ。中世ヨーロッパなども好きだが、古代文明も面白い。なんといっても、人間の文明の起源だからな。ギルガメシュ叙事詩も再び読めて良かった。本書の著者である矢島氏は、原文の粘土板から忠実に翻訳してくださる所が良い。次はエジプトの神話を読もうと思うが、このメソポタミア地域が専門なのか。このシリーズのエジプトも矢島氏が著者だった。2020/04/11
マーブル
5
人類最古の文字で粘土板に刻まれた神話は、その発生は同様に古く、神話の始まりの形を色濃く残しているとも考えられる。世界各地の神話の、原型と思われる神話があり、また神と人が関わる話が少ないのも特徴かもしれない。神々に対する畏敬の念がまだ強く、人間との間に大きな隔たりがあったのだろう。 あるいは、残念ながら後世に残ることなく失われた神話の中には、神と人との関わりがもっと多く描かれたのだろうか。神から世界を統べる権利を譲られたものとして。2019/02/10
北条ひかり
2
2時間ちょうど(日本点字図書館と音訳者さんに感謝) 世界最古の文明が発生したチグリス・ユーフラテス流域で、楔形文字によって伝えられた「ギルガメシュ叙事詩」などを、平易な日本語に意訳したもの。編集方針及び内容に真摯さが伺われる。アニメ・ファンタジー・オカルト好き(まあ、僕もそうなんだけどさ。笑)は、他の出版社のものを読むべし。2015/06/30
すがし
0
欠損部分が多いものの、人類史上最古の神話はやはり興味深い。単純バカの印象があるギルガメシュが、エンキドゥの死に恐怖し不死を求めて彷徨う姿には悲しさを感じる。2007/03/15
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