内容説明
πとはいったい何者?円周率と名づけてはみたものの、値も素性も詳しくはわからぬままに始まったπの歴史。それは人類の歴史を映しだす小さな鏡だった。シラクサのアルキメデス、紀元前3世紀のアレキサンドリア大学、科学書に火をつけ焼き払った中世の司祭や十字軍の物語であったし、中国や日本の和算家の物語でもあった。その後、πは円とほど遠い意外な場面に姿を見せ始める。オイラーの数値計算は、ある規則の分数を加えてπの2乗や26乗を発見する!興味深いエピソードやあふれるユーモアを通して、数式に弱い人にも読書欲をかきたてるπの歴史物語。
目次
夜明け
ベルト地帯
古代ギリシャ人
ユークリッド
ローマという名のペスト
シラクサのアルキメデス
たそがれ時代
暗黒時代
めざめ
数の狩人たち
さいごのアルキメデス学派
突破への序曲
ニュートン
オイラー
モンテ・カルロ法
超越数π
現代の正方形屋たち
コンピュータ時代
著者等紹介
ベックマン,ペートル[ベックマン,ペートル][Beckmann,Petr]
1924‐1993年。プラハ生まれ。プラハ工業大学でPh.D.を取得。1963年コロラド大学電気工学の客員教授となり、そのまま永住。自身の生い立ちから、歴史への関心も高く、カトリシズム、ナチズム、共産主義への嫌悪感を隠さない(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saito
2
πの歴史は数学の歴史でもあるということがわかった。正多角形で円を近似するところから始まり、関数の展開が発見されて早く収束する多項式によってより正確なπの値が求められていく過程が歴史と共に詳しく書かれていて、読み物として面白かった。アルキメデスが微積分まであと一歩のところまできてたというのはびっくりした。著者の偏った?歴史観でローマ帝国をボロクソに貶してたりする部分も個人的には面白かった。2011/12/05
ぽん
1
πの歴史を紐解いていくことで、数学の歴史の大きな流れを見ていくような雄大さがある。個々の数式等は高校文系レベルだと厳しいかも2022/06/05
I know A@key_A
1
中学時代に読みました。面白いには面白いのですが、今ひとつ「雑学」レベル、ふーんという感想で終わってしまうのが残念。開いた時間のお供にどうぞ。2006/11/30
y42sora
1
著者のローマ嫌いとかキリスト教会嫌いとかといったπに関係ない部分が多かったが、本筋の部分は面白かった。2010/04/06
grafi
0
面白い。でも正直筆者が鬱陶しい。2010/01/28
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