ちくま文庫<br> 三島由紀夫のフランス文学講座

ちくま文庫
三島由紀夫のフランス文学講座

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480032478
  • NDC分類 950.4
  • Cコード C0195

内容説明

三島由紀夫こそは、戦後最高の批評家である、と言う編者が作家別・テーマ別に編む、三島のフランス文学論集成。ラティゲ、ラシーヌ、バルザック、スタンダールらの作品を三島はどう読み解釈したのか?フランス文学からどんな影響を受け、自らの文学の糧として吸収していったのか…。三島文学を理解するうえでの格好の案内書。

目次

第1章 ラディゲの系譜
第2章 サドとデカダンス
第3章 方法論の探究―十九世紀小説
第4章 批評家三島由紀夫―二十世紀小説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

mizuki

42
三島由紀夫こそは戦後最高の批評家である、と言う編者が三島のフランス文学に関する論文を集めた著書です。ラティゲ、バルザック、スタンダールらの作品から三島はどんな影響を受けたのかに興味を持ち手にとりました。私がまだフランス文学を嗜む程度なため、やや難しい内容でしたが、三島の芸術に対する暑い思いを受け取ることができ満足な読書となりました。まずはキリスト教について知識を得てから、三島由紀夫が少年時代の聖書と言っているラディゲのドルジェル伯の舞踏会を読んでみたいと思います。2016/08/16

mitu

39
三島由紀夫が書き遺した仏文学に関する批評やエッセイ、日録を断片に至る迄、ご遺族の許可を得て拾い出し仏文学者鹿島茂氏が編纂した本書は1996年刊で既に25年。1970年の三島由紀夫没年からは半世紀遅れで手に取った者のメモは、ファンからすると今更の噴飯ものでしょうが、鋭い文学論からいくつか参考にしたいのでレヴューに変えます。 三島由紀夫の読書遍歴からは、読友さんの的を得たレヴューが参考になりました。⇒「ワイルド『サロメ』を読み子供向けの道徳臭に満ちた読書から抜け出し、ラディゲの『ドルジェル伯』を読み⇒ 2021/06/27

双海(ふたみ)

22
フランス文学は、「小説の方法」の宝庫。小説の方法論を常に意識し、模索していた三島由紀夫は、フランス文学から多くのインスピレーションを受けてきたといいます。本書は三島のフランス文学に関する著述を網羅している1冊になっています。ラディゲ、コンスタン、ラシーヌ、ユゴー、サド、ワイルド、ランボー、ボードレール、バルザック、スタンダール、ジッド、カミュ、バタイユ、ジャン・ジュネなど、目次をみるだけで酔いそうです。2014/04/10

きりぱい

7
三島が書き残した物の中から、特にフランス文学に関する文章を集めたもの。『ドルジェル伯の舞踏会』(それも堀口大学訳に限る)から受けた影響は重大で、若い才能への惜しみない賛美と、嫉妬も隠さないラディゲへの傾倒ぶりがうかがえる。耽美寄りと思いきやその読書遍歴は想像以上に広く深く、『アドルフ』を「読後に襲われるいいしれぬ陰惨な感銘」と言っているところや、ラシーヌ『フェードル』の難点の指摘、美女の描写をして、スタンダールのそれと比べ引き合いに出される、バルザックの思い切りのわるい描写などが面白かった。 2011/10/08

Z

5
三島由紀夫の読書遍歴。ワイルド『サロメ』を読み子供向けの道徳臭に満ちた読書から抜け出し、ラディゲの『ドルジェル伯』を読みデカダンの影響をうけ、森鴎外の端正な筆致に毒を抜かれ、のちトーマス・マンへと至る道。それに加え、日本の古典の素養。前者から学んだものをベースに、フランス文学に対する批評を展開。面白い作品は多々あっても、影響を受ける作品は、それより少ない。影響を受けたものから、如何に自己の軸を作るかというものを示している。三島の小説はあまり好きではないが、評論は少ない分量に内容が圧縮され結構面白かった、2015/06/18

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