内容説明
「独逸日記」「観潮楼日記」「小倉日記」及び自筆年譜草稿とも言える「自紀材料」を収録。
感想・レビュー
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Willie the Wildcat
69
註釈が、もれなく日記の意義を深める。『独逸日記』の軍医の観点では、天長節における「乃木のユーモア」が小粋だ。作家の観点では、ケストナー氏の件。”カフス”かぁ。女性観の件や国王の溺死など、「独逸三部作」との関連ももれなく滲む。一方『小倉日記』では、まずもって”日曜日”しか記さない日曜日が多いという印象。面倒な時は天気だけ、というのはわかるけど、何らかのメリハリかな。なお、「あとがき」によると、『小倉日記』は昭和27年になり初めて公になったとのこと。他意は無いのかもしれないが、その経緯を知りたいものだ。2019/01/02