ちくま文庫<br> 坂口安吾全集 〈1〉 木枯の酒倉から

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ちくま文庫
坂口安吾全集 〈1〉 木枯の酒倉から

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  • サイズ 文庫判/ページ数 588p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480024619
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんすけ

15
久しぶりの安吾だ。先日ふとふと開いた備忘録の中に安吾の随想から書き写したらしきものを発見した。 「『源氏物語』の著者が紫式部と知られてなくて、作者不詳であっても何ら差し支えない。そんなことで『源氏物語』の価値が下がることはない」 たしかにその通りであるが、この考え方はプルーストの考え方に似ている。プルーストは名作の作者がどのような生き方をした人であっても作品の価値が下がることは無い、そういう考え方をする人だった。 プルーストは自身の考え方を表明する意味で『サント=ブーヴに反論する』を書き始める。2020/06/07

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4
坂口安吾は小説も随筆も振り幅が広く煙に巻かれるような印象なので、ちょっとしっかり読んでみようと思い全集を読み始めました。1巻の感想としては…なんとなく品が良い感じ。汚くないというべきか…。だからこそ退屈とも取れるような。戯曲は未完ですがチェーホフの『桜の園』を連想しました。「wachchchchchch!」を「わちちちちちち」と読んで「とんでもない狂人…!」と慄いていたけれど、「わーーーーっ」なのかな…今になって気づいた…。2014/06/30

かがみん

1
FARCE実験作を収録。安吾の作品はとてつもなく面白いと感じる瞬間がある。でも「面白い」の一言で表すのはしっくりこない。適切な言葉が見つからないのは、きっとまだナンセンスを理解しきれていないからなのだろう。安吾の文学に対する姿勢には共感する部分が多々あり、いずれその境地にたどり着いた時には、再度読み返してみたいと思う。本書に関しては、柄谷行人氏の解説が素晴らしいので私が語ることはない。2011/10/22

Kaname Funakoshi

0
坂口安吾初期作品群を収録。短編が多く、ナンセンスが多く、聴覚的な文が多い。気を抜いて読んでいるとあっという間に置いて行かれてしまい、真面目に読むと何が何だかわからくなる緊張感がある。かといって支離滅裂ではなく、なんとなく「これが安吾の呼ぶところのファルスに至ろうと苦労している様だろうか」と感じるところまで。2016/04/26

Yuki

0
お上品というか。「乗り越えた」形なのかもしれませんが、下等種をなめてもらっては困る。2015/08/22

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