釣り後釣り

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釣り後釣り


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内容説明

釣りと自然をこよなく愛する筆者の思いがいっぱい伝わってくる、仕事と釣りをユーモラスに綴ったエッセイ集です。


釣りに人を案内する、あるいは人に釣り場に案内していただく、たったそれだけのことなのだが、その中には実に様々な心のディテールがひそんでいる。
大きな魚がいっぱい釣れれば、ディテールなんぞはくそくらえ、どうでもいいの。
しかし、魚が釣れないとなると、人はたちまち、苦悩する純文学者となってしまうのである。溜息を幾つももらしてしまうのである。その時、案内した人、案内された人の心は、おおむね次のような想いに支配されている。
(1)案内した人は、案内された人のために、どうかどうか、一刻も早く、せめて一尾お魚が釣れてくれないかと神様に祈っている。
(2)案内された人は、案内してくれた人のために、一刻も早く第一尾目を釣りあげたいと、切実に願っている。 (本書より)

目次

消えゆく清流 
日本の川でサーモン釣り
年頭の誓い 
網走でワカサギ
釣れても釣れなくても釣り
宮崎の鮎はでかい 
諌早湾の干拓ちょっと待った 
よく笑う男 
最近、川がおかしい
諌早湾の排水門を開けちゃってくれ 
バスフィッシング 
タナゴを飼っています
早川をなんとかせにゃ 
川を愛す
長良川早春 
長良川 
地球はケーキである
細川はん、政治改革は長良川でっせ
世界に誇る日本の川がいま危機に瀕している
空と風に興奮する旅――ユーコン河を野田知佑氏と下る
死ぬ自由について考えてみる
岩魚とわさびの日々 
鮎のパズル的楽しみ方 
鮎を釣りたし 
北海道の楽しい日々
水辺を愛す 
料理の本道は野趣にあり 
どこかに川つきの家はありませんか 
ホラ吹き男爵よ悠々と急げ
 
遊べ、仕事をせよ