出版社内容情報
「どうしても編集者になりたい人は、一旦どこの出版社でもいいから、なんとかぶら下 がって入ること。希望する社でなくても、ここは我慢せよ。営業部を最初に目指すのもおもしろい。編集者とは編数者である」――など など、「女性自身」「微笑」編集長だったからこそできるアドバイスの数々。現役編集者も編集者を目指す若い人も必読の編集者読本。
第一章 総論又はプロローグ
・新聞、書籍、雑誌という不合理な順位づけ ・ 売れないのに平然としている編集者では! ・ 活字やマンガ好きでは編集者になれない ・ パソコンで調べるだけでなく足を使おう ・ 狭い出版界では実力がわかってしまう ・ 自分の名を広めるためにすべきこと
第二章 編集者になったときの心得
・ 編集長になって夢を咲かせよう ・ 疑うという心を常に持つ ・ 自らにノルマを課す精神があなたを伸ばす ・ では具体的にどうやって腕を磨くのか? ・ 過去から学んだものを出してみよう ・ 「速さ、早さ」を身に付けておく ・ 辞めたいときはこの二つの理由で ・ では、どういう編集長に師事するか ・ 自分に合った教訓を残しておく ・ 事前の調査が幸運を生むことも ・ 仕事を依頼する際に心得ておくこと ・ 誰に対しても空気ポンプ的存在でありたい ・ イジメを受けるのも訓練だと思う ・ 食い下がる執念こそ最高の素質
第三章 私がすすめたい! あなたの進む方向
・ マスコミだけでなくミニコミも狙え ・ どういう出版社、編集者を目指すべきか? ・ 書籍に向く人、雑誌に向く人 ・ どうしても編集者になりたい人は―― ・ 営業部を最
著者コメント
--雨の日風の日訪問びより日和--
講談社の創始者、野間清治の言葉に、「雨の日風の日訪問びより日和」「バカな編集
者ほど程度を高くしたがる」というものがあります。私の編集者としての一生は、こ
の二つの言葉で貫かれたといってもいいくらいです。雨の日や大風の日は、誰でも外
出がいやなものだ。そんな中で執筆家を訪ねれば、名前も覚えていただけるし、他社
の編集者もいないので、ゆっくり話をしていただける、という教訓ですが、まさに正
鵠を射ています。
この本の内容は、本来ならば、ひとり一人の男女編集者にそれこそ手取り足取りし
て教えたい、譲りたい、渡したい、引き継いでもらいたいと思うほどですが、それは
叶いません。そこで一冊にまとめてみたのですが、どうも、隔靴掻痒の感があって、
肉声を伝えられたという自信はありません。あとは賢明な編集者および志願者諸君
に、読み取っていただく以外にないようです。(櫻井秀勲)
「編集者という仕事はなんだかおもしろそうだなあ」と漠然と考えている人は大勢いると思います。事実、編集の仕事は大変おもしろいものです。その編集のおもしろさを支えている技術(文章の書き方や、インタビューのノウハウなど)をやさしく、丁寧に、じっくり書きこんでいます。編集者なら一度は読んで基礎をしっかりつかんでいただきたいし、若い編集者をめざす大学生や専門学校の生徒さんにも就職するための必読本です。
内容説明
いったんどこの出版社でもいいから、なんとかぶら下がって入ること。希望する社でなくても、ここは我慢せよ。女性だったら頭と体の両方を使え。営業部を最初にめざすのもおもしろい。編集者とは編数者である―などなど、「女性自身」「微笑」編集長だったからこそできるアドバイスの数々。現役編集者も編集者をこころざす人も読んでトクする編集者読本。
目次
第1章 総論又はプロローグ(新聞、書籍、雑誌という不合理な順位づけ;売れないのに平然としている編集者では! ほか)
第2章 編集者になったときの心得(編集長になって夢を咲かせよう;疑うという心を常にもつ ほか)
第3章 私がすすめたい!あなたの進む方向(マスコミだけでなくミニコミも狙え;どういう出版社、編集者を目指すべきか? ほか)
第4章 編集者にとって大切な三つの基礎力(編集者にとってなにが必要か?;話したことを友人に文章にしてもらう ほか)
第5章 もっとも優秀な編集者になるための方法(商売として成り立つ層はどこか?;古い出版からベンチャー出版へ ほか)
著者等紹介
桜井秀勲[サクライヒデノリ]
1931年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。光文社の「面白倶楽部」で時代小説担当。以後、松本清張、五味康祐など多くの作家を育てる。のち「女性自身」「微笑」編集長を経て、現在評論家
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