内容説明
「共同研究者」・「ナチズム」・「女性差別思想」によって核分裂発見の栄誉を消された女性科学者の生涯。
目次
少女時代―ウィーン
出発―ベルリン
第一次世界大戦
前途洋洋―研究所教授となる
実りの時―実験原子物理学
かぎ十字のもとで
核分裂発見への旅
亡命
ストックホルムの孤独
核分裂の発見
手柄争い
戦火ふたたび
もう一つの戦い
抑圧された過去
ドイツふたたび
光と影
著者等紹介
米沢富美子[ヨネザワフミコ]
京都大学理学部卒業。現在、慶応義塾大学理工学部教授。専門、理論物理学
鈴木淑美[スズキトシミ]
上智大学外国語学部英語学科卒業。慶応義塾大学大学院文学研究科(米文学専攻)博士課程修了。現在、翻訳家・慶応義塾大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Steppenwolf
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G19世紀生まれで、原子核物理に従事した女性物理学者の生涯を描いている。ウィーン生まれで女性が大学入学を許されたあたりにボルツマンに直接講義を受けたりして学位取得後ベルリンで職を得る。もちろん女性差別をうけるし、後にナチス政権では命の危険もあった。そんな中でも核物理に一定の貢献をなし得た。戦後の友人たちの手紙の交換で人間として反省すべしと忘却したい同僚の男たちに述べている。ただ、若干おかしい訳があった。Cal.TechとかETHのことを訳者はご存じないのだろう。その他にもあり、監訳者が中身を見たか疑問。2019/12/19
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