内容説明
天文学はほかの物理学分野とちがって、アマチュアが活躍しやすい学問の代表である。天文学会やプロ主体の研究会でも、毎回のようにアマチュア天文学者の発表があるし、本書がとりあげる太陽系天文学の分野は、アマチュア抜きでは考えられないほどである。本書は、アマチュア天文学者が協力して書き下ろした、世界にもまれな太陽系天文学、それも天体物理学を指向した教科書である。各天体別にそれぞれの筆者の体験に基づく観測研究の解説が述べられた前半と、今後の観測で主流を占めるであろうCCD撮像素子の応用法、研究の進め方、研究会・学会への参加・発表の仕方から研究論文のまとめ方などをノウハウとしてまとめた後半とから成っている。
目次
第1章 太陽系天文学への誘い
第2章 彗星
第3章 流星
第4章 小惑星
第5章 惑星
第6章 観測編:CCDの応用とその実例
第7章 発表編1:研究のすすめ方と学会、研究会での発表
第8章 発表編2:国際学会への参加と準備
第9章 学術研究論文の投稿から受理まで