内容説明
『信長公記』は、太田牛一が慶長の頃に著した織田信長の伝記である。原文を単純に、あるいは正確に現代語に置き換えただけでは、文意が通じないことが多いので、本新訂版では、必要な語句を補い、主語を明確にし、人名については通称を実名に替え、敬語表現を廃し、文の区切り等を変えている。また、文段の配列順を変更して年月日の順に改めた。
目次
首巻 〔入京以前〕
巻一〔永禄十一年〕
巻二〔永禄十二年〕
巻三〔元亀元年〕
巻四〔元亀二年〕
巻五〔元亀三年〕
巻六〔元亀四年〕
巻七〔天正二年〕
巻八〔天正三年〕
著者等紹介
中川太古[ナカガワタイコ]
本名・巧(たくみ)。1934年東京都八王子市に生まれる。国学院大学文学部文学科を卒業。第一法規出版株式会社に勤務し、歴史・美術・芸能・民俗関係の出版企画・編集を担当。1990年に退社し、現在はフリーの編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
27
○淡々として書かれていますが歴史的価値が高いといわれるだけある内容です。右筆をしただけあると感じました。訳もわかりやすいので、面白く読めました。2023/04/25
偽教授
2
織田信長についての最重要一次史料たる古典だが、そのまま読んでも下手な小説よりよっぽど面白い。牛一は偉大である。
2兵
1
図書館本。大河ドラマ『麒麟がくる』の予習・復習も兼ねて挑戦。これがかの有名な信長公記ですか…織田信長に仕えた著者によって書かれた、彼を研究する上では絶対に欠かせない、一級資料として有名な書物だが、歴史書としてだけでなく、記録文学、実録戦記物としても非常に面白い本。しかも現代語訳なので読みやすいです。カエサルの『ガリア戦記』はダメだったけど、こちらは割と楽しめました。全体的にやや淡々としていますが『山中の猿』のエピソードなど、信長の人となりが窺えるエピソードも。幼少のころのうつけエピソードや、2020/11/17
kiriya shinichiro
1
そろそろ避けて通れないかなと…… びっくりしたのは浅井家とずいぶん長く戦ってること。妹を嫁がせてんのに、こんなに延々とやってんの? 武田信玄とよりも戦ってない? そりゃ因縁の相手だから、首を漆で塗り固めて酒の肴にするよなって(ドクロ杯じゃなくてよかった!と)思った。あと、知り合い同士で戦ってたりするので、面白い掛け合いがあったり、おまえが首とれ、とか譲りあってたら敵に逃げられたりとか、こんな殺伐としたいくさの最中にのんきなことやってんなー、こういう作法は海外との戦さじゃ通用しないな、とも思った。2017/10/03
のら
1
信長の家臣であった太田牛一がまとめた信長の伝記。これは正確な一級史料の現代語訳だ。太田牛一は足軽から弓衆、ついで右筆などに取り立てられたくらいなのでおそらくは書くこと大好き、いやメモ魔に違いない。微に入り細に入り書き込む書き込む。おかげで大河ドラマ「真田丸」で描写があった鉄火起請(本書では火起請)を信長もやったことが分かる。信長を正義の権化のごとく崇めている描写に若干引くが、信じていなければあの人物についていくのは厳しいかもしれない。だけど信長は結構庶民を大切にも扱うので単なる魔王ではないですよ。2016/04/03
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