出版社内容情報
宇宙観・他界観・人間観・救済観など,修験道が包括する全思想を,宗教民俗学的方法を軸に記号分析の方法をも駆使して体系的に論じ,日本文化の深層領域を解明した巨篇。
内容説明
本書は修験道の思想をその形成と展開を跡づけたうえで、宇宙観、他界観、観現・不動明王などの崇拝対象、役小角・聖宝などの始祖、人間観、成仏観、救済観の項目のもとに体系的にまとめたものである。その際、成立宗教としての修験道に焦点を置いて、中世末から近世期に成立した教派修験の書物を主要資料とした。
目次
第1章 研究対象と研究方法
第2章 修験道思想の形成と展開
第3章 修験道の宇宙観
第4章 修験道の他界観
第5章 修験道の崇拝対象
第6章 修験道の始祖崇拝
第7章 修験道の人間観
第8章 修験道の成仏観
第9章 修験道の救済観
第10章 修験道思想の構造
付章 中世期の修験道思想