木のこころ 仏のこころ (〔2006年〕新)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393136393
  • NDC分類 718.3
  • Cコード C0015

内容説明

宮大工棟梁と京仏師が語る日本の技、日本の美、日本の霊性。技と心の伝承。

目次

職人気質―京都九条山仏所で(たった一人の弟子;薬師寺に招かれる ほか)
桧の妙―京都九条山仏所で(つづき)(減らす芸術;凝胤師と天動説 ほか)
飛鳥人の知恵―法隆寺で(法隆寺中門の合理性;追随を許さぬ仁王像 ほか)
和銅から昭和へ―四天王寺で(最古の構築;独自の仁王を ほか)
天の浄土を移す―薬師寺で(天の浄土を移す;水鏡の塔 ほか)

著者等紹介

西岡常一[ニシオカツネカズ]
1908年(明治41)生まれ。法隆寺大工・西岡家に生まれ、祖父から徹底した宮大工教育を受けるとともに、法隆寺の解体修理に立ち合い、飛鳥建築の真髄を実地に習得する。そののち法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔など飛鳥白鳳の古建築を創建時の工法によって再建し、桧建築の耐久性と美しさを見事に実証した。1992年、宮大工として初の文化功労者に選ばれた。1995年4月11日逝去

松久朋琳[マツヒサホウリン]
1901年(明治34)生まれ。京仏師松久家の養子となり、一〇歳のときから仏像を彫る。逆境を克服し、四天王寺仁王像や鞍馬寺魔王尊像など力強い作風で昭和の木彫仏の代表的作品を数多く製作。1962年、長男松久宗琳とともに京都仏像彫刻研究所(現・松久宗琳仏所)を設立、仏像彫刻のほか仏画、截金などの後継者の育成・指導にも当たった。1987年9月1日逝去

青山茂[アオヤマシゲル]
大正13年(1924)生れ。毎日新聞記者の時代から奈良の歴史と文化についての紹介著述に従事し、『大和歴史散歩』『奈良の年中行事』など著作が多い。帝塚山短期大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドナルド@灯れ松明の火

8
木の名人、西岡常一(法隆寺棟梁)と松久朋琳(仏師)の対談集。聞き手の青山茂も寺・仏像に対する造詣が深く深い話・本音を聞き出している。この書でも「建築学者は様式しか勉強していない。材質である木のことをわかっていない」「コンクリは100年木は1000年以上持つ」という事実を指摘している。 西岡棟梁みたいな建築の後継者が育っていない(給与が安い・事に仕えるという仕事をせず労働しかしない)事に改めて危惧を感じた。2011/05/14

路地裏のオヤジ

3
日本の木の文化は世界でなかなか理解されず、世界遺産登録も遅れた。でも木の発育どおりに配置して建てていくという自然摂理に従ったからこそ、法隆寺は世界最古の木造建築として現存している。特に、仕事は「事に使える」というのが印象に残った言葉だった。2018/02/03

壹玖

3
何度も何度も読んでいるが、それでも何度も読み返す本。道標のような、戒めのような、ふりだしに戻れるというか。 松久朋琳先生は、佛彫りとしての自分の心の先生。先生の尊い言葉でパンパンになった書籍だ。2015/02/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/202459
  • ご注意事項

最近チェックした商品