内容説明
美しい女王が統治する幸福で豊かな楽園のような国だった。そんな不満も恨みもあるはずない世界で空前の殺人事件が起こった。「女王の塔」の中で殺されていたのは王子。完全なる密室での、完全なる犯罪。誰が、どうやって、何のために…？僕とパートナのロイディは推理を開始する。しかし、楽園の住民たちはみな「殺人」の存在さえ認めない。
著者等紹介
森博嗣［モリヒロシ］
１９５７年愛知県生まれ。某国立大学工学部助教授にしてミステリィ作家。９６年『すべてがＦになる』（第一回メフィスト賞受賞）でデビュー。同作に始まる『犀川・萌絵シリーズ』全十作が爆発的ヒット、一躍人気作家に
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感想・レビュー
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黒猫
8
一応再読。ミステリというよりはSFな雰囲気を醸し出している世界観。でも森博嗣先生が造り出す世界は好きだ。この一筋縄ではいかない感じ。どんどんのめり込める。舞台であるルナティックシティでは【生死】や【年月】がとても曖昧で不確か。もし本当に、この街の様な価値観などが全世界に広がったら、果たして世界中が平和になるのだろうか。知能や感情を持つ人間にとって、その答えは【不確定】だ。2017/02/19
リップ
6
とても惹かれるタイトルに目を奪われて購入です。面白く読みました。結局全部は神様の仕組んだ事だったんですね。そりゃ神はいる、っていいますね創造主ですもん。街独自の死の捉え方も最初の方はなんで？って感じだったんですが最後まで読めば納得です。女王様が美しくて哀しかった。2013/07/25
fengui
6
独特の世界観。自分の持っている土台が全く違う空間に行ってしまったら私はどうなるのだろう。 分厚い割に結構速く読めました。2012/09/14
陸亀
4
文庫が3つのところから出てるのね。最後のやりとりがほほえましく感じた。次作が楽しみ。2017/11/27
込宮宴
4
Does she work alone ?を読んで、我慢できずに再読。 ああ、この世界観好きだ。2015/11/02
