内容説明
誰も書けなかったパレスチナ問題の真実。
目次
第1章 パレスチナの歴史
第2章 中東とイスラエル・パレスチナの関係
第3章 ノルウェーとイスラエル・パレスチナの関係
第4章 アメリカとイスラエル・パレスチナの関係
第5章 その他の国々とイスラエル・パレスチナの関係
第6章 キーワードで読むパレスチナ問題
著者等紹介
高橋和夫[タカハシカズオ]
福岡県北九州市生まれ。大阪外国語大学ペルシア語科を卒業、コロンビア大学国際関係論修士。クウェート大学客員研究員を経て、放送大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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樋口佳之
54
たとえば、イギリスのカトリック教徒とドイツのカトリック教徒は同じカトリック教徒だからと言って、カトリック人になったりはしない。それは単に、イギリスのカトリック教徒とドイツのカトリック教徒/ タイの仏教徒と日本の仏教徒が同じ仏教徒だからと言って、仏教徒人などにはなりえない。/ 多くのユダヤ人、つまりユダヤ教徒は、各国のユダヤ教徒を一つの民族と考えるシオニズムには否定的であったのだ。/今更そこまで戻ることもできないのだろうし、考えても詮無い事かもしれないけど、国の存立の正当性って何なのだろうと思いました。2023/11/05
ずっきん
52
とにかくわかりやすい。2024/06/06
mitei
40
基本的にはパレスチナ、イスラエル間の歴史的な抗争を太字などで強調しながらわかりやすく書いている一冊。またただの解説だけではなくノルウェーがそこにどう関わりを持っているのか。アメリカは何故いつもイスラエルびいきと言われるのかなど今までにない解説もあったので良かった。2011/09/23
inami
32
★3.5 今年の漢字の第一位は「税」、三位は「戦」(昨年第一位)という結果になった。ロシアのウクライナへの侵攻、そしてイスラエル・ガザ地区における戦争、どちらも収束などとてもおぼつかない状況だ。本書を10年前に読んだようだが(笑)、内容を殆ど覚えていないので改めて読んでみた。パレスチナ問題は世界で最も解決が難しい紛争と言われるくらい、とてもやっかいなのだが、本書ではパレスチナの歴史、関連する諸国の関与、強い影響力を持つアメリカとの関係等々、比較的わかりやすく説明している。2023/12/24
崩紫サロメ
22
読みやすい入門書。ところで、当然この地域のことを知るにはオスマン帝国についての理解が不可欠だが、 "オスマン帝国がオスマン帝国であり、オスマン・トルコ帝国でなかったゆえんである。 しかし、これは、なかなか便利な表現である。というのは書物を読んでいてオスマン・トルコ帝国という表現に出会った途端に、その著者がオスマン史に暗い人物だと判断できるからである。" と書かれていて納得して笑ってしまった。2024/06/10