内容説明
キリスト教世界に抗して現代に古代の女神宗教をよみがえらせる試みは、フェミニズム思想やエコロジー運動と結び付いて、アメリカ西海岸に新たな潮流を産み出した。〈魔女術〉の歴史、儀式、女神、神の概念からサバトの方法、瞑想のエクササイズ、女神への祈祷…。本書には〈ウィッチクラフト〉を学ぶうえで必要なあらゆることが盛り込まれ、欧米では10年以上にわたってベストセラーを続けている。
目次
第1章 女神信仰としてのウィッチクラフト
第2章 ウィッチクラフトの世界観
第3章 カヴン
第4章 聖域の創出
第5章 女神
第6章 神
第7章 魔術のシンボル
第8章 エネルギー―力の円錐
第9章 トランス
第10章 イニシエーション
第11章 月の儀式
第12章 年の車輪
第13章 宗教の創造―未来に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MizIno
1
『魔女の教科書(カニンガム)』『魔女の手引き(キャベンディッシュ)』また『魔法と魔女術(鏡リュウジ)』などの愛読者にはお勧めできる1冊。 「スターホークの政治色の強さには眉をひそめる向きもある(訳者あとがき)」らしいが、私個人としては、むしろとても腑に落ちた。魔女術というのは、精神世界を物質世界に反映していく運動だと捉えているので、浮世離れしたスピリチュアリズムのあり方には、少々疑問を感じていたので…。 それは措いても、基本はカヴンとしての魔女術だが、個人でも実践できる部分も多々あり、参考になる。2016/09/13