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石油の終焉―生活が変わる、社会が変わる、国際関係が変わる

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  • サイズ B6判/ページ数 546p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334961817
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0098

出版社内容情報

原油価格の高騰が止まらない!
大気汚染、有害廃棄物処理、大停電、そして戦争。
現代エネルギー社会の崩壊が始まる!

湾岸戦争、イラク戦争をはじめ、ほとんどの国際紛争は本質的には「石油の戦争」であった。
いまやエネルギーは政治・経済を左右する“通貨”であり、各国の成功や物質的進歩を測る新たな尺度でもある。

【目次】

序章

第一部 エネルギーの歴史
 第一章 燃料の王座――石油が石炭を駆逐した日
 第二章 推定埋蔵量の秘密――楽観派と悲観派の暗闘
 第三章 輝ける未来――燃料電池と水素経済
 第四章 エネルギーと政治――石油地政学の世界
 第五章 地球温暖化の危機――二酸化炭素と気候変動

第二部 エネルギー秩序
 第六章 果てしなき欲望――急成長する中国
 第七章 副業から本業へ――ガス経済の将来性
 第八章 新たなエネルギーを求めて――苦闘する代替エネルギー
 第九章 意外な解決法――省エネのもたらす効果

第三部 エネルギーの未来
 第十章 エネルギー安全保障――第三世界とエネルギー争奪戦
 第十一章 神の見えざる手――次世代エネルギー経済と市場
 第十二章 動かざるアメリカ――化石燃料への固執
 第十三章 未来の構築――世界の進むべき道

訳者あとがき/謝辞/原註

内容説明

本書は現代世界の動向、とくにアメリカの対外・国内政策のあり方を、エネルギー問題を軸に読み解き、望ましい未来を築くため、さらには人類が生き残るためには何が必要かを示す警告の書である。現代世界がエネルギーに支えられていること、そして主要エネルギー源である石油がいつか底をつくことは誰もがうすうす認識している。本書はそれがいかに切迫した問題であるかを、地質学や石油地政学、気候変動、代替技術の発展状況などのさまざまな視点から解説し、現代エネルギー経済の自縄自縛の状況を明らかにしている。

目次

第1部 エネルギーの歴史(燃料の王座―石油が石炭を駆逐した日;推定埋蔵量の秘密―楽観派と悲観派の暗闘;輝ける未来―燃料電池と水素経済 ほか)
第2部 エネルギー秩序(果てしなき欲望―急成長する中国;副業から本業へ―ガス経済の将来性;新たなエネルギーを求めて―苦闘する代替エネルギー ほか)
第3部 エネルギーの未来(エネルギー安全保障―第三世界とエネルギー争奪戦;神の見えざる手―次世代エネルギー経済と市場;動かざるアメリカ―化石燃料への固執 ほか)

著者等紹介

ロバーツ,ポール[ロバーツ,ポール][Roberts,Paul]
ジャーナリスト。ビジネスおよび環境に関する問題を長年取材、経済、技術、環境の複雑な相互関係を追究している。ワシントン州レブンワース在住

久保恵美子[クボエミコ]
翻訳家。東京大学経済学部卒。ノンフィクションの翻訳や実務翻訳をおもに手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こどもおねむ

1
ポールロバーツ氏2冊目。 本書は石油を題材に、アメリカを中心としたエネルギー情勢について多面的に書かれている。 石油の価格にしても、代替エネルギーにしても、とにかく政治とは切っても切れない関係だと言う事はよーくわかった。まさか、価格まで供給量や産油量を調整しているとは…。 代替エネルギーについても手放しに喜べる事でなく、下手をすれば倒産したりする会社もあるなど、確かに変わる事によって少なからず悪影響はあるのだなと感じた。 あと、ハイブリッド車が普及してきたのは喜ばしい。良い未来に向かっていると思う。2022/08/15

Book shelf

1
石油に依存した現代のエネルギー問題に警鐘をならしている一冊。本書の優れている点は一方的にこれはダメ、あれはダメと言っているのではなく、その根本的な問題をきちんとあらわにし、解決策を提案しているところ。また、盲目的に善だとされがちな代替エネルギーや再生可能エネルギーの問題もしっかりと指摘し、これらが重要であるということは変わりがないが、問題も知っておくべきであると客観性を貫いている。500ページを超える大著であるが、日本でもエネルギー問題が鬱積している今、これを読めば根本的な問題が浮かび上がってくるかも。 2013/12/04

Ryou Honna

1
参考書のついでシリーズ 2005年に書かれた本ですので、情報や現状に若干の変化があった. たった7、8年で、昔の人の言葉が意味をなさなくなったり、当たっていたり、間違っている事がわかるのは古い書物を読んで気づけた面白い点でした. 石油社会から天然ガスやクリーンエネルギーへの移行は現実的なのか?と思っていましたが、石炭社会から石油社会にエネルギーが移行した事例とそっくり同じ道をたどっているようです. 本書は昔の歴史になぞりながら、現代の問題についての今後を予想していました. 「賢者は歴史から学ぶ」ですね. 2013/05/22

青緑ペン

0
やや古いけどエネルギー問題についてよくまとまってたんじゃないかと思う。

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