内容説明
地表温度1380℃。テロ組織の秘密本部“サラマンダー”は、名もない灼熱の惑星にあった。攻撃は不可能に思われたが…。息子の復讐を誓う富豪サタジット・グレムの支援を受け、静香は仲間たちと前代未聞の“マトリョーシカ作戦”に挑んでゆく。だが、同時に心の中の空白も次第に大きくなっていくのだった。壮大なスケールと息もつかせぬ展開に胸躍る、愛と冒険の物語。
著者等紹介
梶尾真治[カジオシンジ]
1947年、熊本県生まれ。’71年「美亜へ贈る真珠」で作家デビュー。’79年には「地球はプレイン・ヨーグルト」で星雲賞を受賞、短編SFの名手としての地位を確立した。2003年には『黄泉がえり』が映画化され、大ヒット。2005年には『クロノス・ジョウンターの伝説』が映画化・舞台化されるなど、常にエンターテインメント界に新しい風を吹き込んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hamham
16
ISがラマディを制圧した日に読了。ローマ帝国だってエジプト王朝だってソビエトだってみんなみんな滅亡したんだ友達なんだ~。超能力関係ざっくりカットして戦士としての静香の活躍を見たかった。だって……上巻で積み上げてきたこと何も為してないじゃない…。読者が読みたかったのは多分、白紙になってもナイフを手放さず、巨大な脳髄にナイフを突きたてる静香だったと思うんです…。ドゥルガーにお嫁に来てほしいです。強い女は良妻賢母と相場が決まっています。2015/05/20
たぬ
12
☆4 空間溶融という危険度では飛びナメも霞む新事案、静香の記憶消失はスピードアップ、船外に放り出される=即死という絶望的状況下でのトラブル多発、意味不明な行動をとる敵陣営… どうすんのどうなるのコレな状態の連続で下巻も一気読みでした。緊張が続いていたけどニキ・ガルシアは一服の清涼剤でしたね。こういう短絡的で軽率な、でもどこか憎めない若者はいいものだ。ラストの夏目と静香の関係性も良かったです。2025/05/11
コリディ
10
6点。発想は面白かったが、SF大賞?ちょっと違うかな~ファンタジー的なカジシンさんが好きなので、あまり面白さを感じませんでした。2017/11/27
あぶらや
9
下巻は最後まで息つく間もない展開。もう片時も本を手放せなかった。 スリリングな展開の中にもこの作家らしい泣かせる場面もありで、読み応えたっぷりでした。SF大賞受賞作品と言う事だが、こういう作品が受賞するのは納得できる。 巻末の解説で田中芳樹が書いている「この作品が英語で書かれていたら、とっくにハリウッドで映像化され、、、」には頷くばかりだ。 2018/05/11
東森久利斗
6
警告! 閲覧&脳内想像注意、COVIDなみの厳戒レベル、映像化なら成人指定間違いなし、スプラッターなホラーワールド。恐怖の”飛びナメ”。地獄の使者、エイリアンとプレデターも尻尾を巻く最終兵器、サラマンダーより殲滅すべきは、”飛びナメ”。鳥肌、トラウマ状態。物語の展開なんてゼロリセットするほどのイパクト。SF大賞よりホラー大賞が相応しい。ソノラマ文庫にて読了。2022/08/08
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