感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晴天
2
最初は、写真回収型の偵察衛星がアメリカの対ニカラグア戦略に与えた影響と巡回頻度や解像度の限界という地味なテーマからはじまるが、突然1983年3月24日のレーガンによるいわゆるスター・ウォーズ演説によって盛り上がってくる。ソ連の施設に対する憶測から宇宙迎撃兵器の声が高まり、部局や研究者の面子が様々な奇想天外な方式を乱立させるなど、当時の狂乱の片鱗が窺える。また、最後の「第三次大戦は原子炉衛星の死の灰の降下と共に始まるだろう」という一文は、掛け値なしに当時生きた人間が否定しきれなかった恐怖を表してる。2019/12/31
-
- 電子書籍
- 無垢な乙女の変身〈予期せぬウエディング…
-
- 電子書籍
- ナンバーファイブ(6) IKKI CO…