内容説明
江戸の世に花開いたそば文化。―そばは江戸食を代表する粋な食べ物であり、その伝統は、江戸前と呼ばれるうなぎや握りずし、天ぷらよりもはるかに長い。文化文政期、江戸のそば屋の数は三〇〇〇軒を超えるまで膨れあがったといわれる。そして現在、“ニューウエーブ”と呼ばれる新鋭のそば屋が人気を博すなか、他方で“老舗”と呼ばれ、暖簾の伝統を頑なに守り続ける古参のそば屋がある。その暖簾―砂場、更科、藪、東家、一茶庵。本書では、江戸・明治・大正の時代から連綿と受け継がれる老舗そば屋の系譜を辿り、江戸以来のそば屋の伝統を顧みる。
目次
第1章 そばの文化史
第2章 「砂場」の系図
第3章 「更科」の系図
第4章 「藪」の系図
第5章 「東家」の系図
第6章 「一茶庵」の系図
著者等紹介
岩崎信也[イワサキシンヤ]
1954年埼玉県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーの編集者・ライター。現在、編集室岩崎事務所主宰。「食」を専門とし、最近はそば関係の取材・執筆活動に専念している
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