内容説明
天宮珠子は、同郷の志摩出身の島崎真之と愛し合い結婚を決意した。真之は、一流会社利根原不動産のエリート社員で、結婚相手としては申し分のない男性だった。だが、なぜか両親は猛反対!両親には、十数年前、志摩での裕福な生活を棄て、逃げるように上京したという過去があった。あのときに、いったい何があったのか!?さらに珠子を襲う忌まわしい幼児の時の記憶!?珠子は友人福子と真相究明のために伊勢・志摩へ…。帰郷した真之の不審な行動!そして大晦日の夜、年迎えの行事中、殺人事件が!?江戸川乱歩賞受賞の女流新鋭が、伊勢・志摩地方独特の風土色と、サスペンスあふれる謎とを見事に融合させた書下ろし長編推理小説会心作!