シリーズ認知と文化
メンタルクリニックの脳科学

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  • サイズ B6判/ページ数 257,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326199396
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3347

出版社内容情報

脳科学研究の成果は、精神科医療の現場にどんな影響をもたらすのか。臨床にたずさわる医師が自ら語る、脳をめぐる研究の実際と展望。

脳科学の進歩によって、従来「心の病」と言われてきた病気において、脳に器質的な変化が起こっていることが明らかになってきた。心理的・社会的な要因に加えて生物学的な側面の重要性が認識されてきている。本書では脳科学研究の最新の方法と成果を紹介しながら、うつ病・PTSD・統合失調症などの治療にそれをどう生かしていくことができるのか、将来への具体的な展望を示す。


序章 脳科学と精神科医療

第一章 これまでの日本の精神科医療
  Q君からの手紙
1 日本の精神保健制度と歴史
2 日本の精神医療の現状
3 おわりに

第二章 脳科学研究の方法
1 はじめに
2 脳の形態測定
3 脳機能の検討
4 神経機能画像法の問題点

第三章 気分障害──うつ病・躁うつ病
1 ある日のメンタルクリニック
2 気分障害、今と昔
3 気分障害の症状と分類
4 気分障害の生物学
5 治療

第四章 PTSD
1 はじめに
2 症例
3 臨床特徴
4 歴史的背景
5 生物─心理─社会モデル
6 生物学的側面
7 治療
8 おわりに

第五章 統合失調症
1 ある患者さんの経過
2 概念の変遷
3 臨床特徴
4 統合失調症の脳科学研究
5 治療
6 おわりに

終章 今後の展望──脳科学研究を治療に生かす

あとがき
参考文献
図版一覧
事項索引
人名索引

内容説明

脳科学研究の成果は、精神科医療の現場にどんな影響をもたらすのか。臨床にたずさわる医師が自ら語る、脳をめぐる研究の実際と展望。

目次

序章 脳科学と精神科医療
第1章 これまでの日本の精神科医療
第2章 脳科学研究の方法
第3章 気分障害―うつ病・躁うつ病
第4章 PTSD
第5章 統合失調症
終章 今後の展望―脳科学研究を治療に生かす

著者等紹介

中込和幸[ナカゴメカズユキ]
1959年、兵庫県に生まれる。1984年、東京大学医学部卒。医学博士(1995年)。昭和大学医学部精神医学教室助教授を経て、2005年7月より鳥取大学医学部統合内科医学講座精神行動医学分野教授

高沢悟[タカザワサトル]
1958年、茨城県に生まれる。1995年、帝京大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士(1998年)。医療法人碧水会汐ヶ崎病院医師、日本赤十字社医療センター精神科非常勤医師、NPO法人響心会代表理事

工藤紀子[クドウノリコ]
1979年、東京都に生まれる。2004年、千葉大学大学院文学研究科修士課程修了。千葉大学大学院自然科学研究科博士後期課程在籍
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