出版社内容情報
本書は、科学史とコミュニケーション史の交差する地点にうちたてられた情報学のための歴史記述である。科学技術は、知識の累積と応用にかかわる社会活動と言える。その過程で科学者・技術者のコミュニケーションは重要な役割を果たしている。彼らはどのような方法によってコミュニケーション過程にふみ出すのだろうか。たとえば16世紀の数学において、新しい研究成果はライバルヘの公開挑戦状という形で示された。学術雑誌が確立されるのは18世紀のことである。こうした科学・技術情報の伝達・継承と蓄積・組織化の過程を歴史的・具体的に追求する。
序説──歴史における科学
第1章 初期文明(~紀元前600年ごろ)
第2章 古典文化(紀元前600~西暦500年)
第3章 中世(500~1450年)
第4章 科学革命(1450~1700年)
第5章 18世紀
第6章 19世紀
第7章 20世紀
第8章 結び
文献リスト
訳者あとがき
索引
内容説明
本書の物語の主役は、科学者や技術者(すなわち、新しい知識の発見者や新しい技法の考案者)ではなく、そうした科学者や技術者の間での知識の伝達・伝播を支援してきた人々である。つまり、学会の創立や運営、出版、便覧や辞書等の編纂、書誌作成、編集、翻訳といったことにたずさわる人々、図書館員および情報学研究者、科学における用語法・命名法・分類に関与した人々を中心に取り上げる。なお、その中には、科学的発見や技術の発明において貢献した者も含まれるが、本書では、コミュニケーション過程に関する功績に焦点を当てる。
目次
第1章 初期文明(~紀元前600年ごろ)
第2章 古典文化(紀元前600~西暦500年)
第3章 中世(500~1450年)
第4章 科学革命(1450~1700年)
第5章 18世紀
第6章 19世紀
第7章 20世紀
第8章 結び
著者等紹介
ヴィッカリー,B.C.[ヴィッカリー,B.C.][Vickery,Brian C.]
1918年シドニー生まれ。オックスフォード大学卒業。ICI社のエイカース研究所で図書館員となり、その後、国立科学技術貸出図書館、Aslib研究部長などを経て、1973年から83年までロンドン大学図書館情報学科教授。情報に関わる広い分野で活躍
村主朋英[ムラヌシトモヒデ]
1961年生まれ。愛知淑徳大学文学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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