河出文庫<br> なぜ、猫とつきあうのか

河出文庫
なぜ、猫とつきあうのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 206p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309405513
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C0195

内容説明

幼い頃の猫の思い出と歴代の「吉本家の猫」とのつき合いをたどり、猫の習性、猫という存在のもっている不思議、人間との共生の仕方の細部、さまざまな猫の死、などなどを、柔らかく深い視線で観察し、この愛すべき同伴者への限りない共感を、詩人の直観と思想家の鋭利な分析力で表現した、すべての猫好きの人々に贈る傑作エッセイ。

目次

1 なぜおまえは猫が好きなんだ、というふうに言われたら、存外こっちのひとりよがりで…
2 人間なんかになれているようなふりしているけど、絶対なれていないところがありますからね。
3 種族としての猫というのは、犬に比べたら、横に生活している気がするんです。
4 猫のほうはなにかやっぱり受け身のわからなさみたいなのがたくさんあってね。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

37
「猫と暮らしたい症候群」再発しました。40歳を越えたオトナですので、ルールを逸脱してこっそり飼い始める事もできず、町を闊歩する猫ちゃんを眺めてはため息を吐く毎日です。恋みたいなものです。2013/04/28

ymazda1

3
吉本家の猫本としては、長女のハルノ宵子さんの「それでも猫は出かけていく」へと続く、その序章みたいな位置づけかなあ。。。 漱石の「吾輩・・・」の時代、吉本さんの子供時代、この本の書かれた1990年代と、時の流れの中での、人と猫との、社会的な規範という意味での関係性の変質みたいな話は、示唆的に思えた。 たとえば、いま現在、これが答えみたくに語られている「猫はこう飼うべき」みたいな話は、どれくらい普遍的なものなんだろうだとか。

2
インタビュー形式だからか、重複や繰り返しが少し気になったが、猫好きとしては、共感できるところが、多々ありました。 精神の自由度、孤独の自由度をのところが示唆的。2016/04/24

Yuki Iwahashi

2
吉本家の5匹のにゃんことの生活を通して、猫にまつわるあれこれをインタビュー形式でまとめた本。私はにゃんこと暮らしたことはないけども、一緒に生活している人はそうそう! と納得することも多いのかな。個体差はあるにせよ、元々ノラだった子は、野良の気質がなくなることはなく、その子供はより人間に慣れ、さらに三代目にあたるその子供は人間にさらになつくという話は、きっとそうなのだろうな。外の世界を知っているかどうかって大きいのだろう。いつかはにゃんこと暮してみたいわ。2014/01/31

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