藤子不二雄論―FとAの方程式

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309265490
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

内容説明

「オバQ」「ドラえもん」「まんが道」…多くの名作を生み出した二つの才能の秘密を詳細に読み解いてゆく初のそして禁断の本格的藤子論。

目次

第1部 Fと(A)の時宇宙(テキストとしての「まんが道」―「天使の玉ちゃん」「UTOPIA最後の世界大戦」;投稿・新人時代のFと(A)―『漫画少年』
トキワ荘時代のFと(A)―「タップタップのぼうけん」「わが名はXくん」
新たなるスタート―「海の王子」
日常とヒーロー譚―「てぶくろてっちゃん」「シルバークロス」 ほか)
第2部 Fと(A)の内宇宙(F+(A)=
Fvs(A)
Fと(A)の方程式)

著者等紹介

米沢嘉博[ヨネザワヨシヒロ]
1953年3月21日熊本市生まれ。編集や雑誌ライターを経て、80年『戦後少女マンガ史』(新評社)など戦後マンガ史3部作を刊行。その後マンガ評論を中心に大衆文化関連の評論を手がける。79年以後、コミックマーケット代表。日本マンガ学会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

幕 慕蘭

4
自分の世代ではやはり藤子不二雄は二人で一人のマンガの王様だ。ジャンプに移行するまでは毎月コロコロコミックを楽しみにしてました。絵が違うことについては子どもながらに別々なんだな~とは思ってましたが、デビュー直後から既にほぼそれぞれが書いていたんですね。色々わかって面白かった。2019/09/10

kamayan1192

3
藤子不二雄論。米沢嘉博さんの代表作の一つ。『未来の思い出』はFの遺作だったんだな。そこにAが不在なのが…。解説・評論するのに、図版が自由に駆使できたら、という思いがじんわり滲んでいるようにも感じた。2012/10/22

ikechi

3
物語形式の評伝なので、まんが道と併読できて楽しい。両名の仕事の全体像を知ることをわかりやすく知ることができる。二人の作家性が変化していき、徐々に分かれていく様子が丹念に書かれている。FはともかくAは以外に語られていない作家なので、評伝形式で細かに作品を追えるこの本はけっこう貴重。それにしてもドラえもんが最初はさして注目されずにいたなんて…!メジャーになってからのふたりの完全合作はQちゃんくらいしかないというのも驚き。2009/12/01

hachinohe

3
結局、これ以上の藤子不二雄論は今のところはない。ある種、これは二人の人生・漫画家人生が完結した時にこそ書かれるべきだった。それよりも早く米沢氏が逝ってしまったのは漫画論評界には大きな痛手。現在の所、これ以上の藤子不二雄論はない。ファンとしての目線だけでなく、論客としての藤子不二雄論としては最高峰。と、いうか追随が無い。しかし、広げすぎたため一つの作品への批評が物足りなく感じる。2009/06/19

タケミチ

2
F先生とA先生の両面からアプローチすることで、漫画家『藤子不二雄』を論じている。作品の書かれた時代背景なども併せて理解できるため、新たな発見も必ずあるだろう。『まんが道』未読なので、いずれ読まなければならないですね。2010/09/06

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