内容説明
ほとんどの人が気にせず使っている「てにをは」の誤用など、日本人ならいますぐ見なおしたい日本語マスター本。さぁ、あなたの言葉づかいも再チェック。
目次
第1章 この「一語の違い」をきちんと使い分けていますか―例えば「私は」と「私が」では意味がこれほど変わってしまう
第2章 よく口にする「日常表現」だから間違いないと思っていませんか―例えば「声を荒げる」という言い方は存在しない
第3章 日本語の「正式ルール」を無視していませんか―例えば「君の積極さがいい」では誉め言葉にならない
第4章 日本語ならではの「数の表し方」使いこなせていますか―例えば「二つ返事」とは言っても、「はいはい」という返事は失礼
第5章 失礼のない「丁寧な言葉づかい」を身につけていますか―例えば「お求めやすくなりました」では客に対して不適切
第6章 耳に新しい「近頃の言い回し」もう一度反省してみませんか―例えば「チョコレートとか好き」という言葉の裏には、こんな意味が
著者等紹介
岩淵匡[イワブチタダス]
1937年、東京都生まれ。国語学者。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。教授として早稲田大学大学院教育学研究科、教育学部で教鞭をとる。全国大学国語国文学会理事
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
矢田絵美里
1
★★★★☆ レポート作成の資料として読みました。間違って使っている日本語は、思っているより多くあるんですね。例えば、「圧倒的に弱い」や「願わくば」等あります。両方とも間違いで、正しくは「圧倒的を取り別の語に変える」「願わくは」です。とても為になりました。それと同時に、時代と共に言葉も変化しているということを実感しました。2009/05/26
テツオ
0
尊敬語と謙譲語をまちがって使っていたことや、助詞の微妙な使い方がとてもよくわかりました。うんちくの話でことわざを例に出してあったのですが、「芸は身を助ける」は、けっして喜べない状況のようです。落ちぶれた境遇で、昔うまくいっていたときに身につけた芸が自身の助けになるというような状況だそうで、「芸が身を助ける不仕合せ」というような言葉もあるようです。あまりによい本だったので、図書館で借りたあと、ネットで中古を買いました。1円! 送料込みでも251円です。こんないい本が1円とは……。2013/01/25
Nobuya
0
言葉は変化していくものだが、改めて本来の意味を知ることで、楽しめる。2024/01/21