内容説明
1966年から2007年の41年という歳月は、日本経済の成長期であると同時に、バブル経済崩壊という時代を経験しながらも、環境破壊の象徴的な時代といっても過言ではないだろう(あとがきより)。北海道から沖縄まで、自然破壊、労働者災害の現場を追って歩いた記録。四日市、JCO臨界事故など最新取材を収録したフォト・ルポルタージュ第二弾。
目次
第1章 人間破壊(石油化学コンビナート都市四日市 四日市ぜんそく―大気汚染、海洋汚染 三重県四日市市 一九六六‐二〇〇六年;ダンプ街道 じん肺―交通公害 千葉県君津市 一九八二‐一九九四年 ほか)
第2章 自然破壊(白神山地が世界遺産に登録 ブナ原生林の伐採―秋田県山本郡藤里町 一九八三・二〇〇六年;蘇るか諏訪の湖 廃水廃液被害―長野県諏訪市、下諏訪町、岡谷市 一九七六‐一九八五年 ほか)
第3章 開発という破壊(東京湾の臨海開発 海の埋め立て、巨大ビル、高層マンション、高速道路―東京都、千葉県 一九八六‐二〇〇七年;ゴルフ場列島とバブル経済宝壊 農薬散布、除草剤、森林伐採―群馬県沼田市白沢町 一九九〇年 ほか)
第4章 原発安全神話(東海村JCO臨界事故 放射線災害―茨城県那珂郡東海村 一九九九‐二〇〇六年;被曝労働者の存在 原発下請け労働者―一九七三‐二〇〇六年 ほか)
第5章 労働者災害(北海道じん肺訴訟 じん肺―北海道内 一九八〇‐一九九二年;別子銅山振動病・じん肺 行政と企業の無責任―愛媛県新居浜市別子 一九八四年 ほか)
著者等紹介
樋口健二[ヒグチケンジ]
写真家。1937年長野県富士見町生まれ。1960年代から四日市公害を皮切りに、高度成長のかげで苦しむ人々の姿を一貫して追いつづける。1974年、国連主催世界環境写真コンテスト・プロ部門で『四日市』が入賞。1995年、イギリスのチャンネル4がリポーターに起用。『日本の原発ジプシー』を追うテレビドキュメンタリー番組を制作・放映。2001年、刻廃絶NGO『ワールド・ウラニウム・ヒアリング』(本部・ドイツ)創設の『核のない未来賞』の教育部門賞を日本人として初受賞。現在、日本写真芸術専門学校副校長。日本ジャーナリスト専門学校客員講師。日本写真家協会会員、世界核写真家ギルド会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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