内容説明
「最新名曲解説全集」を作曲家別に増補再編。詳細な解説と大作曲家の名曲を的確に理解できる座右のシリーズ。
目次
グリーグ(グリーグの生涯と芸術;管弦楽曲・協奏曲;室内楽曲;ピアノ曲;歌曲)
ニールセン(ニールセンの生涯と芸術;交協曲・管弦楽曲・協奏曲;室内楽曲)
シベリウス(シベリウスの生涯と芸術;交響曲;管弦楽曲;協奏曲;室内楽曲・独奏曲;歌曲)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
104
頁配分はグリーグ:ニールセン:シベリウス=100:50:150。グリーグは民族よりも自然人視点のさりげない曲趣が多く、多楽章構成美に関心が希薄な点も独特。後2人の交響曲は室内楽のルーツが生かされ、協奏曲と併せて洗練へ向かう試行錯誤を堪能したい。ニールセンの境地は通向けなシンプル。シベリウスの解説は充実。角倉の協奏曲の分析は冷静かつ明晰でソナタ形式への野心溢れる挑戦意欲が伝わるし、菅野の熱量は極大。断片から主題を構築する逆発想で深い内省と無限性の統合へ結実させた7番の技法は天才的。『樅の木』未記載が惜しい。2023/04/20
hr
2
シベリウスの交響曲の箇所を流し読み。2020/05/10