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内容説明
「生きて虜囚の辱を受けず」(戦陣訓)と教えこまれ、捕虜処遇の国際的常識を全く知らない日本兵捕虜の悲惨。―オーストラリア内陸にあったカウラ収容所で1944年8月に起きた捕虜1104人の集団脱走事件の実相を、参加者と現地住民の証言などによって描く。
目次
1 証言・日本兵捕虜の集団脱走事件(オーストラリア側から見た集団脱走事件;事件前夜;反乱・脱走;戦陣訓とカウラ事件;事件直後;ひびわれたカップ;カウラの日本兵脱走;隔離病舎から見たカウラ事件)
2 カウラ事件が提起するもの(捕虜に関する国際条約と日本;捕虜観について;カウラ事件と平和教育)
3 関係資料(オーストラリアのある1日;オーストラリア陸軍軍事法廷カウラ事件査問委員会報告書;オーストラリアの教科書に見るカウラ事件;“カウラ「事件」・映画と証言の集い”の記録)