内容説明
「物事を改革するには自ら緩急の順序がある。振り子が滑らかに動くのは静かにこれを動かすからである。急激に動かせば必ず狂う」国政を報告する内奏の席で、時として相手が言葉に詰まるような鋭い御質問をされた陛下。現人神から象徴へと立場が変わり、政治的な発言は控えながらも、最後まで政務に対して非常に熱心だったという。そんな陛下のお言葉を、関係者の証言で綴る。日本記者クラブ賞受賞作。
目次
中曽根運輸相は聞いた
ご退位めぐり応酬
「沖縄はどうかね」
「桑名のシジミ」問答
歴代首相へ鋭い批評眼
繰り返し「振り子の原理」
「左派の入閣はどうか」
手術前日「国会、どうだ」
「雑草という草はない」
“電気にかかった”〓氏〔ほか〕
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- ねこめ~わく 8巻