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COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
108
ヒロインのジレルが異世界に迷い込み、そこに住む魑魅魍魎と闘うファンタジー。こう書くとB級のハリウッド映画のようだが、もっと深みがあって、神秘的。この物語に出てくる異形のものたちは、どんな人間の心にも潜んでいるおどろおどろしい不定形の怪物のようだ。そういった怪物たちに、ジレルは腕力だけではなく、知恵と勇気を持って挑んでいく。色彩豊かできめの細かい文章が素晴らしく、これを味わうだけでも陶然とした気分になる。松本零士氏による原作の雰囲気を良く伝えるイラストも気に入った。絶版は惜しい。ぜひ復刊してほしい一冊。2017/02/09
ニミッツクラス
33
74年(昭和49年)の290円の白背初版。処女戦士ジレルの全訳(5編)だが、実は底本はNWスミス物の「スターストーンを求めて」が入った6編となる。その話はNWスミスとジレルの時空を超えた共演で、本邦では先に出たNWスミス物の「暗黒界の妖精」に入れてある。訳者は共に仁賀氏だから知っているはずだが…ともあれ本書、解説にもある通りNWスミスとジレルのキャラは相似で、時空間の差異(ジレルは地球の中世ヨーロッパ)による棲み分けとなる。この世のものでもない異形種族に翻弄されるジレル(城主で戦士)の奮闘譚。★★★★☆☆2022/11/14
k16
20
ジョイリーのジレルシリーズ短篇5作品。 ひたすら闇、ひたすら暗黒。これに対する女領主兼女戦士の怒り。 「ヘルズガルド城」が面白かったかな。2023/10/23
白義
17
処女戦士、というエロ漫画そのもののような(実際検索すると他はほぼエロ漫画)タイトルに反して、あまりに激情的で闘争心に溢れた美貌と武勇の女戦士が、武勇の通じない暗黒渦巻くタナトスの領域をさすらうダークファンタジー。主人公を狙う男たちは出てくるものの、全員おぞましいと同時にどこか哀れさが漂う存在だし、それをどんな事情があろうがお構いなしとばかりに絶対殺すウーマン化するジレルの負けん気はキャラ付けの域を超えている。ただし、エロシーンがないというだけで、むしろ死と最接近したエロティシズムは濃厚で、文体も妖しく華麗2018/02/17
鐵太郎
17
ノースウェスト・スミスが「赤の恐怖」ならば、ジョイリーのジレルは「黒い戦慄」でしょうか。舞台はがらっと変わって、百年戦争のフランス。小さなジョイリー国と城を守る女領主、ジレル。男に引けを取らない大柄な体とたくましい腕。(読み直して気づいたですが、「男まさりの」とは書いていない。時代なのかなぁ?)しかし、その鎧の中は、白いたおやかな処女の肌だと。うふ。 ──出だしのシーン、デビルマンの序盤を連想しました。(笑)2005/04/23
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