内容説明
戦後すぐに16歳で銀座で働き、昭和32年に26歳で独立。キャバレー「ハリウッド」チェーンを展開して“キャバレー太郎”の異名をとった著者が、永井荷風が出入りした戦前のキャバレー草創期から、戦後日本の社交場の復活、高度経済成長、そして現在まで、哀惜の念で綴った昭和大衆史。著者が初めて明かす、波瀾万丈の人生ドラマがここにある。
目次
第1章 キャバレーの誕生と爛熟、そして戦時統制へ(キャバレーのルーツ「カフェー」;大阪におけるカフェーの変遷 ほか)
第2章 RAAの顛末と戦後社交場の復活(“日本女性が占領軍兵士に犯される”;RAAの事業とその功罪 ほか)
第3章 アルサロ旋風とキャバレーの多様化(大阪でアルサロが脚光を浴びる;アルサロ嬢の生活白書 ほか)
第4章 高度経済成長と大衆キャバレー・チェーンの拡大(キャバレー界でも労働争議;社交業界の東京オリンピック対策 ほか)
第5章 オイル・ショックと混迷するキャバレー業界(バー・キャバレーは閑散、ディスコは超満員;新風営法施行で塗り替わった風俗地図 ほか)
著者等紹介
福富太郎[フクトミタロウ]
昭和6年東京・大井町生まれ。16歳のときに銀座の喫茶店、中華料理店に勤め、その後ダンスホールのバーテン、占領軍のPX関係の仕事、キャバレーのボーイ・支配人などを経て、昭和32年、26歳で独立。矢継ぎ早に「ハリウッド」チェーンを展開する。昭和39年に銀座8丁目に開店した千坪、ホステス800人の大型キャバレー店は各方面から大変な反響があり“キャバレー太郎”の異名をとった。現在も経営を続ける一方、約50年にわたり、浮世絵を始め日本画・洋画など、ジャンルを問わず膨大な数の絵画作品を収集しているコレクターとしても知られる
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感想・レビュー
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Yui.M
bapaksejahtera
seychi
ナツ