出版社内容情報
謎の浮世絵師写楽にのめり込んだ男がある日突然、寛政年間へタイム・スリップ。そこで、男の見たものは……。奇想天外の小説世界
内容説明
謎の浮世絵師・写楽にのめりこんだ俳優の鮒木栄が、浅草のゆかりの地で写楽の霊を呼んだところ、摩訶不思議な事態となって、あっという時に寛政年間へタイム・スリップ。そこで彼の見たものは?洒落とペーソス。掬すべき江戸情緒。写楽研究二十数年の著者が軽妙な語り口で描いた奇想天外の話題作。果して、写楽の正体は―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
3
1986年刊行の写楽小説の文庫化。川島雄三・内田吐夢両監督の遂にかなわなかった企画を引き継ぐ形で始まったフランキー堺氏の写楽研究。本書は氏の二十年にわたる写楽研究の総決算といえばよろしいでしょうか。フランキー堺ならぬ船木栄が遭遇した出来事は、現実の体験だったのか夢オチだったのかは結末でも判然とせず、何とも奇妙な読後感であります。タイトルに偽りはなく、物語は写楽の心中(!)によって終わることに。深読みすると写楽と心中することになった人物はフランキー堺氏御自身だったといえるかも。合掌。星4つ。2020/01/08
meg
0
おもしろいおもしろい。 フランキー堺って多彩すぎる。 小説なんだけどフランキー堺の頭の中をのぞいているみたいな。 なんか元気でた。2023/03/14